2012年1月4日水曜日

新年はレッドツェッペリンから

新年の私の音楽生活はレッドツェッペリンから始まった。

私のリスニング・スペースはキッチンである。流し台とガスレンジが並んでいて、その向き合いに食器戸棚がある。その戸棚の側にミニコンポがセットしてある。
年末から年始にかけて、ツェッペリンのCDが、ターンテーブルで回り続けた。おせちを作ったり、お雑煮を作ったり、お皿を洗ったりしながら「コミュニケーション・ブレイクダウン」や「イミグラント・ソング」や「ブラックドッグ」を聴いていた。

ツェッペリンは、私のロック体験の原点のひとつだ。そして依然として私の好きなバンドベスト5のひとつでもある(あとの四つについてはおいおい書いていきます)。意図したわけではなかったのだが、年の初めにBTTB(バック・トゥ・ザ・ベイシック)したわけで、今年はなんだか良い年になりそうな気がする。

ツェッペリンは現在もけっこう人気があるようだ。なにしろヘヴィ・メタルというジャンルの始祖なわけだからね。
ところで古いファンとして、最近のツェッペリンをめぐる論評の中で違和感を感じる点がひとつある。それはドラマーのジョン・ボーナムに対する評価の高さだ。このバンドの音を支える立役者であり、名ドラマーだみたいなことを最近のライターは口をそろえて書いている。

このバンドが現役だった頃、ボーナムのドラムをほめている人なんか私の周りには一人もいなかった。あのドタバタしたドラミングが「巧い」わけ?
「モービーディック」における例の悪評高い彼のドラムソロ(&うなり声)を聴くまでもなく、あるいはまた『狂熱のライブ』の能天気な爆走シーンを観るまでもなく、ボーナムという人は、音はデカいがセンスはない肉体派ドラマーだよね。凡庸ではないかもしれないが、ドラマーとしてはまあせいぜい「ふつう」程度というのが私の見方だ。
ツッペリンの音の個性の一部とはなっているが、音全体を支えているというのは言い過ぎでしょう。ただし、誤解しないでほしいが私はこのドタバタドラムを否定はしない。それどころかあまりにも長い間聴き続けてきたために、愛着を感じている。これがあるからツェッペリンのサウンドなのだと。

ツェッペリンについてはまだまだ書きたいことがあるのだが、とりあえず今日はこのへんで。
まあ、こんな調子でこれから自分の感じたことを正直に書いていきたいと思っている。

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