2012年2月15日水曜日

奈良の冬の旅

奈良へ行くのは、じつに二十数年ぶり。今回は奈良公園周辺と西の京を巡った。
以前に訪れたことのある場所も、今回再度訪ねてみると前回の仔細をほとんど忘れてしまっていて(情けないけれど)、あらためて新鮮な思いで観ることが出来た。

奈良には,何かのんびりとした空気がある。同じ「古都」でも、都会の京都とはその辺が違う。畑がそこここに見える西の京はもとより、町の中心に近い奈良公園周辺にも、ひなびていてのどかな感じがあった。

今回の奈良で印象に残ったものランキング

その1 興福寺の阿修羅像……「人気者」はやっぱり不思議な魅力を放っていた。

その2 東大寺の大仏……やっぱりそのすごい大きさにびっくり。大仏殿の前の回廊に囲まれた空間の壮大なスケール感もすごい。

その3 お水取りの松明を担ぐ人(東大寺ミュージアムの映像で)……火の粉を浴びながら重い松明を舞台に運ぶ人たち。下で歓声を挙げる観客と対照的に、その姿が黙々としていて、つい引き込まれてしまった。

その4 仏像たちの姿……たくさんの仏像を見た。興福寺の国宝館、東大寺ミュージアム、奈良国立博物館、薬師寺、唐招提寺。仏像のことは何もわからないが、この世のものではない姿がどれも印象的。

その5 近くに鹿のいる風景(奈良公園)……非日常的な光景には、神聖さと同時に癒しも感じる。

その6 薬師寺の伽藍の彩色……創建当時を再現したという麗々しさ、きらびやかさが刺激的

その7 唐招提寺の裏手の風情……埋め込まれた瓦が見える独特の築地塀の連なる風情と鑑真御廟の周辺の静かな佇まい。

その8 奈良墨の製造の工程 (西ノ京「がんこ一徹長屋」の映像で)……気の遠くなるような手間と段取り、大変な労力と熟練の技に唸らされた。

その9 奈良ホテルの風格(今回の宿泊先)……歴史を感じさせる雰囲気があり、大きな池に挟まれ緑豊かな周囲の環境も含めてゆったりとした空間だった。

その10 春日大社の石灯籠……ものすごくいっぱいあって迫力

寒かったけれど、思い出深い旅だった。
お世話になった奈良のO御夫妻。いろいろとお気遣い、おもてなし大変ありがとうございました。

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