2013年3月5日火曜日

「つけ麺 坊主」訪問 「特製麻婆つけめん」 2013

3月になってすぐの日曜日に「つけ麺 坊主」を訪ねた。前回訪問から一週間足らず。私にとってはかなり短い間隔での訪問だ。
といっても月がかわってしまったので、2月だけの期間限定の「極辛麻婆つけめん」と「極辛麻婆らーめん」はもう食べられない。今年の2月は結局、このふたつを各1回ずつしか食べられなかった。残念だ。

などと考えながら店の前に着いたのが午後1時10分。すると、なんと店の外に行列が出来ているではないか。
並んでいるのは5人。高校生くらいの3人組と、ラーメン本とおぼしきものを手にした若い男女の二人連れ。念のため訊いてみると、やはり中に入るのを待っているとのこと。
これまで日曜日のこういう時間に来たことがなかったので、こんなことになっているとはつゆ知らなかった。やはり人気店なのだなあとあらためて感心する。
しかし、私は行列するのが嫌いなのだ。あきらめようかとも思ったが、せっかく来たことだし他所で時間をつぶしてからまた来ることにする。まあ行列が長くなっている可能性もあるわけだけど。

そして45分後の1時55分に再び店の前へ。行列はなし。今度はすんなり入れた。
先客は8人。この内5人は、さっき外で並んでいた人たちだった。二人連れは食べている最中で、3人組はまだ頼んだものを待っているところ。この人たちとだいたい一緒には入れたわけだから、時間つぶし作戦は大正解だったようだ。
ちなみに、後客は3人で、そこで、お昼の部の営業は終了となった。

券売機に向かう。今日は「特製麻婆つけめん」にする。あと「ビール」。都合によりいつもは頼む「白めし」は、今回はなし。
奥のいつもの「指定席」はふさがっていたので、カウンターのL字の角に座る。御主人はかなり忙しそう。カウンターの上も先客の食べた後が片付いていない。しばらくして御主人が食券を取りに来たので、「麺は大盛で」とお願いする。

なぜ今日は私にしては珍しく「特製麻婆つけめん」にしたかというと、前回の「極辛麻婆つけめん」が美味しかったからだ。
期間限定の「極辛麻婆つけめん」は、レギュラー・メニューの最高峰「特製麻婆つけめん」をさらにグレード・アップしたもの。「極辛…」が食べられないとなれば、せめてその下の「特製…」でその余韻を味わいたいと思ったわけだ。

いつもより多少時間がかかって待つこと約15分で「特製麻婆つけめん」登場。つづいてつやつやの中太麺の大盛も。
つけ汁の外観は前回の「極辛麻婆つけめん」とほぼ同じだ。赤いつけ汁の水面のまん中に赤い粉末(魚粉+唐辛子?)の山がこんもり盛り上がっている。その傍らに海苔が一片。
「特製麻婆つけめん」は、味噌ベースの激辛つけ汁に具材がもやしと豚バラ。そこにトッピングが麻婆豆腐、刻みネギ、赤い粉末、そして海苔といった陣容だ。
ちなみに「極辛麻婆つけめん」は、これに加えて具材にメンマとニラとユズが加わる。そしてもちろんつけ汁は「特製…」の何倍も辛い。

さて辛くないのはわかっていたから、いきなりカウンター上のツボから唐辛子を一すくい投入しようかとも考えた。が、何とか思いとどまる。まあこれはこれとして味わおうじゃないか。
中央の赤い粉末の山を崩してつけ汁にそっと沈める。
そこへ箸で麺を四、五本すくってどっぷりと浸す。いつもは汁が冷めるのでこんな食べ方はしない。さっとつけて、さっと引き上げる。しかし今回はご飯がないので、麺に汁をたっぷりからめて、麺とともに汁の味を堪能することにする。できれば最後は麺と同時につけ汁がなくなるような加減で。

そして麺を口に運ぶ。麺の歯応えと、汁の旨さが口の中で溶けあう。前回の「極辛…」のときも感じたのだが、つけ汁は味噌の風味がけっこう効いている。以前からこんな感じだったっけ。

しばらく麺をすくい、つけ汁にしっかり浸しては食べ続ける。
これが一段落したところで、麻婆豆腐に取り掛かる。直方体の豆腐が一切れしかないのが寂しい。しかしかといって「麻婆大盛」(プラス100円)にすると、麺を浸すのにちょっと邪魔な感じになるのは経験済みだ。
結局ここのつけ汁における麻婆は、豆腐よりもむしろあんの方で、つけ汁に変化をつけるためのもの、と考えた方がいいのかもしれない。

辛さは食べ続けていると口の中が多少ひりひりする程度でたいしたことはない。
店内に貼ってある「辛さランキング」では、一応この「特製麻婆つけめん」が辛さ第1位ということになっている。しかし私としては熱々で食べるぶん「特製麻婆らーめん」の方が辛さは上だと思う。そして、「極辛」はさらにその何倍も辛いわけだが。

いつもなら辛さが行く手に立ちはだかる瞬間があるのだが、今回はそんなこともなかった。鼻水はいつものように出たけれども、汗まではかかない。
するすると食べているうちに麺を完食。つけ汁は麺と同時にはなくならなかったが、少しだけ残っている程度。
カウターのポットのスープで、残ったつけ汁を多めに割ってゆっくり味わった。

今日も「坊主」さんは美味しかった。だが、もうちょっと辛くないと、食べている最中の「無我の境地」はやって来ないらしい。
それはまた次回ということで。ご馳走様でした。

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