2012年8月3日金曜日

「つけ麺 坊主」訪問 「極辛麻婆」月間その1

「極辛麻婆らーめん」の巻

いよいよ8月。8月と言えば「つけ麺 坊主」の幻のメニュー「極辛麻婆らーめん」と「極辛麻婆つけめん」が解禁となる月だ。この二つは一年の内、2月と8月の二ヶ月間だけの期間限定メニューなのだ。というわけで8月に入って早々、さっそく「つけ麺 坊主」を訪れた。
前回訪問からはまだ一週間。月に一回か、それ以下しか訪問できていないのに、今回のこの間隔の短さからも、私の意気込みはおわかりいただけよう。

夏本番の炎天下を駅から店に向う。平日の開店直後の11時5分に入店。券売機の「極辛麻婆らーめん」のボタンのランプがちゃんと点いている。迷わず食券購入。ついでにこれも迷わず「ビール」と「白めし」も。
食券を持ってカウンター奥の端の席に座る。エアコンは頭上なので苦手な冷気は直接当たらないが、壁の扇風機の風はかなり強力。でもいずれこれがありがたくなるのだろう。
ご主人にいつもどおり、「麺とめしは、ふつう盛りで」とお願いする。

さて店内には先客が1人(後客6人)。カウンターの反対側の端に座っている。この先客がなんと私と同様、「極辛麻婆らーめん」を頼んでいたのだ。ご主人が二人前を一緒に作っている。
この先客の様子をそれとなく窺うと、私と同じ年配のオヤジだ。8月に入って早々のこの日、開店直後に来店するとは、私と同じようなことを考えている人が他にもいるんだなあとちょっと驚く。

ビール到着。例によってグビリとやりながら店内を見回す。昼前からビールを飲んでいるのは、やっぱり多少気がひける。しかし私の少し後に来店した女性客(単独で妙齢)も、何とビールを頼んで飲み始める。豪傑だ。まあ外はこの暑さだしね(私の場合、暑くなくても飲んでるけど)。
カウンターの中のご主人の動きを見ていると、やはり特製メニューだけあって、いつもより段取りが多いようだ。麺の茹で鍋投入前の段階で、スープの方でだいぶ手間がかかっている。それを見ているだけで期待もふくらんでこようというものだ。

そして、ついにカウンターに「極辛麻婆らーめん」登場。 この2月にお目にかかって以来だが、そのお姿は変わらない。
どんぶりの上に具材とトッピングが豪快に盛り上がって山をなしている。具材はもやしと豚バラ。その上に麻婆豆腐と刻みネギがのり、さらに多めに魚粉が振りかけてある。そして、どんぶりのふちには、最高位のメニューであることを示す(?)海苔が一片。さて問題はスープの色だ。他のメニューでも見たことがないくらい赤い。ドス(?)赤い。もちろん唐辛子の赤だ。これはすごいことになりそう。

この「極辛麻婆らーめん」は、私の定番メニューである「特製らーめん」がスープ、具材、体裁等の点でベースになっていると思われる。というか、このお店のラーメン系列の最上位メニューである「特製ラーメン」のさらに上位に位置するメニューとして設定されたというべきかもしれない。
「極辛麻婆らーめん」が「特製らーめん」と違うのは、私の気がついた限りでは、次のような点だ。
① 具材のもやしと豚バラに加えて、ニラとメンマが加えられている。
② トッピングに刻みネギに加えて、ネーミングのとおり麻婆豆腐とそれから大量の魚粉と海苔(1枚)が加えられている。
③ スープに柚子が加えられている。
④ そしてとにかく唐辛子が多い。

いつものようにスープをレンゲですくっておそるおそる飲む。うん、おいしい。いつもの「特製らーめん」のスープとさほど変わらない。二口、三口、四口…。少し辛いかもしれないがそんなでもない。そして、ご飯を三口。
それから慎重に具材とトッピングの山を崩し始める。同時に底の方の麺もなるべくほぐすようにする。
私は辛さランク上位のメニューしか食べたことがないので知らなかったが、このお店の辛くない方のメニューにはメンマや、ニラや、柚子が具材になっているものがあるらしい。ということは「極辛麻婆らーめん」の具材は、このお店のオールスターキャストが総出演ということなのだろうか。

食べながらだんだん何も考えなくなっていく。麺をすすり、もやしと肉と麻婆豆腐をハフハフと食べ、スープをふうふうしながら飲む。ときどき休憩がてらご飯を一口、二口。いつもなら、このサイクルがどんどん加速していくわけなのだが…。
最初はさほどでもないと見くびっていた辛さが、しだいにその正体を現わしてきたのだ。辛さが目の前に立ちはだかって、口中を攻撃してくる。こちらはときどき少しの間、立ち止まらざるを得ない。
でも、ただ辛いだけではなくて、その辛さがちゃんと旨さと一体になっている。たとえ「特製らーめん」に、カウンターに置いてある辛さ増加用の一味をスプーンで山盛りいれても、こうはならないだろう。

夏も本番となって、体が暑さに慣れてきているせいか、汗は思ったほどかかない。しかし、その代わり鼻水がとめどなく流れ出る。カウンター上に置いてあるティッシュで鼻をかみ続ける。
やがて、どんぶりに口をつけて最後の一滴までスープを飲み干して完食。すっきりと爽快な気分だ。
前回(2月)のときもそうだったが、やっぱり辛さのジャブがちょっと胃に効いている感じ。しかし、久しぶりにガツンと手ごたえのある辛い食べ物を食べたという満足感を味わった。

帰りがけに極辛完食記念のお店の名入りの真っ赤(唐辛子色)なタオルをご主人からいただいた。
ごちそうさまでした。また来ます。

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