2012年7月27日金曜日

「つけ麺 坊主」訪問 「特製らーめん」 梅雨明け編

先週、気象庁から梅雨明け宣言があった。よくあることだが、梅雨明けが宣言されたとたん曇りがちで肌寒い梅雨空が続いている。それでもだんだんと暑くなってきて、いよいよ本当の夏がやってきたある日、久しぶりに水戸のラーメン屋「つけ麺 坊主」を訪ねた。
前回が梅雨入り直後だったから、じつに一ヵ月半ぶりの訪問だ。自分的には、満を持して食べに行くという感じ。

店に向って通りを歩いていく。あの店の前ののぼりを見るまでは安心できない。最近、不定休化しているみたいだからだ。こちらは何しろ「満を持して」の意気込みなので、休みだとがっかり度も大きい。
 しかし、近づくと無事にのぼり発見。白地に黒で「つけ麺」とある。よかった、やっている。あれ、もう一本の「超激辛」の赤いのぼりはどうしたんだろう。

平日の11時40分入店。先客なし(後客は10人)。どうも、私が今日の最初の客らしい。
久しぶりなので当然ながら私の定番「特製らーめん」の食券ボタンを押す。そして、これも当然「白めし」と「ビール」のボタンも。
さらにメインが定番だから、何かこれまで頼んだことのないトッピングを、と思って(前回は「コーン」だった)、「バター」のボタンも。
「坊主」のトッピング・メニューは、茶碗に別盛りの「ねぎ」を見てもわかるように、ほぼどれも豪快かつリーズナブル。「バター」も期待したい。

カウンターの一番はじに座る。黄金のカエルの置物の前。ここはクーラーから遠いので気に入っている。激辛は大汗かいて食べなくちゃね。
ご主人に食券を渡しながら、いつもどおり「麺とめしは普通盛りで」とお願いする。
すぐでてきたビールを、いつもどおりぐびりぐびりと飲みながら待つ。一月半ぶりに来ても、いつもどおりの店内の様子に何だかほっとする。しかし、流れている音楽が今日はオールディーズよりも少しだけ新しめのポップスだ。メリー・ホプキンとか。
カウンター内のご主人の動きは相変わらずきびきびしていて見ていて気持ちがいい。とくに麺を湯に投入したあとのほぐしと、茹で上がった麺のテボでの湯切りは一回一回気持がこもっている。

あっという間に「特製らーめん」と「白めし」が登場。先客なしだからね。
注目のバターは、一辺が2.5~3センチはあろうかというでっかいさいころ状。その立派さに感動する。早く溶かすためにスープに沈めようとしたが、下には麺があるから沈む余地がない。
あきらめてとりあえずスープをレンゲですくってすする。あれっいつもとちょっと違う。鶏ガラの風味がいつもより立っている。魚介系ダシはやや控えめだが、こちらもそれなりには立っている。いつもといちばん違うのは、この二つに一体感がないことか。でも、それはそれでやっぱりおいしい。ついつい二口、三口…と立て続けで結局十口くらい夢中で飲んでしまった。口の中は半分やけど状態。そして、ご飯を一口、二口、三口と。
それから今日は、甘さと塩気がいつもより控えめな感じだ。トッピングにバターを頼んだのは大正解だった。

心配しなくてもバターは少しずつ溶けていった。まん中にあったもやしと豚バラの小山を崩して丼の全面に広げたので、溶け始めた片すみバターは、なかなかひろがっていけない。しかし、あえて混ぜないことにする。
箸で高々とすくった麺を、このバターの濃度の濃いあたりにあらためてくぐらせては食べる。バターを麺にからめる感じ。幸せな気分になる。
考えてみるとスープ(鶏ガラ)の鶏、具材(豚バラ)の豚、そしてバターの牛と、なかなか豪華な味の取り合わせだ。

それからバターのせいもあるのか、辛さも今日はいつもほど感じない。脂で舌がコーティングされてしまうのかもしれない。それでももちろん十分辛いし、ティッシュで鼻をかみ続けているのだけれど。
麺をすすり、スープを飲み、ご飯で口直しをし、鼻水をかみ、顔面の汗をふく。この忙しいサイクルが加速するにつれて、私は無我の境地になり、至福の時間を過ごす。そしてあっという間に最後の段階を迎える。麺はほとんど食べ終わり、丼にはスープと少しの具材が残るのみ。
前回のトッピングのコーンもそうだったが、バターもまた最後の最後までこのスープを御馳走にしてくれたのだった。ありがとう。

ごちそうさまでした。今回も満腹だ。何しろ、いつもの麺とスープとご飯に加えて、大量の油脂まで摂取したのだから。体も心も満ち足りてお店を出た。
さて、いよいよ来月8月は、「極辛麻婆らーめん」と「極辛麻婆つけめん」という坊主の幻のメニューの限定発売月間だ。この二つの「極辛」メニューは、一年の内2月と8月の二カ月間しか食べられない。だから私はここのところずっと8月が来るのを首を長くして待っていたのだ。期間中3回くらいは来たいな。

例によってここからは腹ごなしの散歩の報告。
店を出ていつものように千波湖方面に向かう。
線路沿いに歩き、千波大橋の下をくぐり、梅戸橋を渡ると桜川にかかる芳流橋のたもと。これを渡ると千波湖だが、渡らないで桜川の左岸(私からみると右側)を歩いていく。黒鳥さんや白鳥さんも暑そう。
常磐陸橋を右に見てから、偕楽橋の下をくぐり田鶴鳴橋の下をくぐって偕楽園の拡張部へ。拡張部をぐるっと一回り歩く。こんな暑い日に公園でぶらぶらしている人はほとんどいない。
旧6号国道の下をくぐって、好文カフェの脇を通り千波湖に出る。湖面をわたる涼しい風に吹かれながらゆっくり千波湖の南側のほとりを歩いた。
千波大橋の下をくぐって桜川沿いに水戸駅に戻る。約1時間半、歩数1万歩。だいぶエネルギーを消費したが、まだ胃がもたれている感じ。あきらかに脂の摂りすぎだ。もう若くないんだからと少し反省。でもいつもどおり楽しい散歩だった。


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