2013年4月2日火曜日

「つけ麺 坊主」訪問 「麻婆辣麺」 2013

4月になってすぐのある日、桜に誘われて2週間ぶりに水戸に出かけた。で、まずは「つけ麺 坊主」へ。
 平日の午前11時5分入店。開店直後で先客なし。私が一番乗りだった。珍しいことだ。後客1人。

券売機で押したボタンは、かなり久しぶりの「麻婆辣麺」。それといつもの「白めし」と「ビール」。
カウンター一番奥の指定席に座って、「麺とめしは普通盛で」とお願いしながら御主人に食券を渡す。

「激辛」以上の全メニュー制覇シリーズの6回目だ。詳細は前回訪問の記事を参照。辛い方から順に下がってきたので、今回は本来は「特製らーめん」のはずだった。しかし、「特製らーめん」は私の定番メニューで特別の愛着もあるから、このシリーズの最後にシメとして食べたいと思ったのだ。で、今日は「特製」より辛さが一段階下の「麻婆辣麺」にしたというわけ。まあ他の人にはどうでもいいことだけど。「麻婆辣麺」はもう一年以上ぶりに食べることになる。

ビールがすぐ来る。ぐびぐびと飲む。何せ一番客だから、すぐにラーメンが来てしまう。その前に飲み終えておきたい。
麺の茹で上がりを待つ間、御主人はいつになく手が空いている様子。今日は昼時の段取りが全部済んでしまっているようだ。
このところここに来たときはいつも満席に近い状態で、厨房も緊張感にあふれていた。こういうのんびりした御主人の様子を見るのは久しぶり。今日の店内はお昼前とはいえずっと私一人で、後客もなかなか来なかった。こういうときもあるのだなあ。

麺が茹で上がると湯切りして丼にあける。雪平鍋からスープをついで、その上にジャーから麻婆豆腐をお玉で2杯すくって乗せる。そこへ刻みネギを散らして出来上がり。
丼が到着する。久しぶりにお目にかかります。脂の浮いた赤いスープの中央に、スープより少し薄い色の餡の麻婆豆腐が広がっている。餡の中には直方体の大ぶりの豆腐が、4,5個ゴロリ。その上に白い刻みネギがのっている。

まずは赤いスープのところをレンゲですくって口に運ぶ。あつッ。今日はいつもより野菜の甘みを強く感じる。それと脂も多めな感じ。旨いなあ。ここのラーメンのスープを味わうのは久しぶりだ。たて続けに何回も何回もすくっては味わう。
それから今度は麻婆の餡が広がっているあたりをすくって飲んでみる。スープよりも辛さが弱いのでマイルドな感じだ。
この餡の混じったスープと混じっていないスープを交互に飲む。味が変わるので、いつまでも互い違いに飲み続けてしまう。

やっと人心地がついたところで、ご飯を食べる。まだお箸を使っていなかった。勢いがついているので、ご飯を一口、二口、三口ともりもり食べてしまう。スープの味が残る口の中に入ってくるご飯がこれまた美味しい。
今度はしばらくスープ→餡→スープ→ご飯のサイクルが続く。

やがてやっと本体の麺へ。
沈んでかたまっている麺を、箸を突っ込んで少し揺すぶるようにしてほぐす。
そして、丼中央の麻婆餡のあたりの底から引っ張り出してすする。熱い。麺が口に入ると、その熱さで辛さが口の中でちょっと暴れる。これがいい。こうこなくちゃね。
麺は熱いので、つけ麺のときのような締まったもちもち感はもう弱くなっている。これは、やむをえない。
それにしてもスープととろみのある餡がダブルで麺に絡むと、旨いこと旨いこと。ここの麻婆豆腐の最高の味わい方はこれだと思う。
ここから今度は麺をいつまでも食べ続ける。

麺もかなり減ったところで、はじめて豆腐と具材の豚肉に箸を出してみる。なおこの「麻婆辣麺」の具材は豚肉のみ。「特製らーめん」のようにもやしはないので、ちょっと寂しい。
麻婆の餡はスープと混じってとろみが弱くなっているから、豆腐にはあまりからまない。豆腐だけで食べる感じになる。味はしみていないが熱いので、やっぱり口の中は辛い。いいぞ。
豚肉はちょうど良い味の変化になる。

ほどほどに鼻水が出て、汗もかく。鼻水をティッシュでかみ、汗をハンカチで拭いながら食べ続ける。でもさらに卓上の唐辛子をひとすくい入れてもよかったかな。
そしてかなり満腹になりながらスープまで飲み干して完食した。
今日は麻婆の餡とスープが合体したときの旨さをあらためて堪能することができた。
私の一番好きな「特製らーめん」には残念ながら麻婆豆腐は乗っていない。「麻婆辣麺」もなかなかに捨てがたいと思った。
と、他愛もないことを考えながら席を立つ。ご馳走様でした。
次回は「つけめん」の予定。

そこから三の丸のお堀の桜を見に行った。桜はまさに満開。
その後、駅の反対側に出て桜川の土手の桜並木をくぐり、千波湖のほとりを桜を見ながら半周、さらに偕楽園を通って桜の名所の桜山を一巡りしてから帰った。
お腹はラーメンで満腹の上に、さらに心は桜ですっかり満腹になった。

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