2013年2月26日火曜日

「つけ麺 坊主」訪問 「極辛麻婆つけめん」 2013

気がつくと2月ももう少しで終わりだ。早くしないと2月の間だけの期間限定メニュー「極辛麻婆つけめん」と「極辛麻婆らーめん」が食べられなくなってしまう。というわけで、2月も押しつまったある日、水戸の「つけ麺 坊主」を訪ねた。
前回は「極辛」を待ちかねていて、2月になるとすぐ食べに行ったのだった。その後もう一度訪ねたのだが、あいにく休店日で空振りしてしまった。そしてうかうかしているうちに月末になってしまったというわけだ。

平日の午前11時5分入店。開店直後の一番乗りだった。その後、後客は5人。御主人は、昼の繁忙時に向けて店内の段取りをいろいろ整えている様子だった。
券売機に向う。前回は「極辛麻婆らーめん」だった。もう一度食べたかったが、結局今回は「極辛麻婆つけめん」にする。またしばらく食べられなくなるので、悔いのないようにということで。それと例によって「白めし」と「ビール」。

カウンターの一番奥の指定席へ。御主人に「麺は大盛で」とお願いする。
スペシャル・メニューなのでレギュラーのメニューよりいろいろ手間がかかるが、何しろ一番めの注文だから程なく完成。まずつけ汁が出てくる。
前回食べた「極辛麻婆らーめん」と内容構成は同じだから、外見もそれをコンパクトにした感じ。もちろんその外見の下には、あの極辛ラーメン汁の辛さを濃縮したデンジャラスな液体が潜んでいるわけだが。
赤いつけ汁の上には、赤い粉末(魚粉+唐辛子?)の山が、器からはみ出さんばかりにこんもりと盛られている。その下に麻婆の豆腐が、ごろりとのぞく。その傍らに海苔が一片。相変わらずなかなか素晴らしい風景だ。

大盛りの麺も到着。それではいただきます。
ラーメン系のメニューならここで、まずレンゲですくってスープを味わうという楽しみがあるのだが、つけ麺だとそれができないのが寂しい。私がつけ麺系よりラーメン系を好む理由の一つがこの違いだ。

つけ汁の器の表面には麺を浸すスペースがない。そこで、まず海苔を麺の皿の方に避難させる。それから赤い粉末の山をそっと崩して、汁に浸すようにして混ぜる。汁の味が均一になるのがいやなので、器の中の汁全体をぐるぐる混ぜるようなことはしない。
汁の表面付近は、麻婆のあんの層なので、これに粉末が溶け、かなりの濃度のどろどろ状態になる。

麺を数本箸ですくいこのどろどろの汁の表面にそっと置くように乗せる。汁の中に浸すと汁が絡み過ぎるし、汁が冷めてしまうからだ。すぐに麺を持ち上げて口に運ぶ。汁は麺の片側にだけついている状態。
しかし、油断してこれをすすってはいけない。必ずむせるからだ。なるべくすすりこまないようにして、口に入れる。これがなかなか難しくて、唇のまわりに汁がついてしまう。そのままにしておくと、ついたところが辛さで痛くなるのでティッシュで拭う。
麺はまだ冷たくて、汁もそんなに辛く感じない。もちもちした中太の麺の歯応えがいい。この麺の美味しさは、麺が温まってしまうラーメン系ではなかなか味わえないものだ。
こうやって注意しながら汁に乗せては麺を食べ続ける。

口直しに、ご飯を一口、口に入れた。とたんに口の中で辛さが小爆発。冷たい麺に冷やされて、さほどの辛さでもないと感じていた汁だが、それが口の中に残っていた。それがご飯の熱さで、本当の姿を現したのだ。辛い、痛辛い。恐るべし、「極辛」汁。
またしばらく麺を食べる。やっぱり麺に冷やされた汁の辛さは、たいしたことはない。

やがて、今度は具材に取りかかる。
おそるおそる麻婆の豆腐を箸でちぎって口へ。熱くて辛い。メンマを一本つまんで口へ。辛い。もやしとニラをほんの2,3本つまんで口へ。やっぱり辛い。多少私の辛さに対する耐性が弱くなっているせいもあるかもしれない。でも、もちろんこれが美味しいのだ。
この辺で鼻水のスイッチが入る。以後箸を使う合い間合い間に忙しく鼻水をかみ続けることになる。さらには顔面から汗もしたたり始める。

今度は汁の中から大きな豚の肉片が出てくる。思いついてこれをご飯の上に乗せて、ご飯と一緒に食べる。ミニ極辛肉丼だ。ご飯の熱さが加わって、ものすごく辛い。で、美味しい。
以後、肉が出てくると、みんなご飯に乗せて食べた。肉がなくなると、麺の皿によけておいた海苔をつまんで片面をつけ汁に浸し、これをご飯に乗せて食べた。ご飯がどんどん進む。

汁の減り方が思ったより少ない。以前、麺を特大盛にしたら、麺より先に汁が無くなってしまって困ったことがあった。これに懲りて、麺はほどほどに汁につけることにしていたのだ。
だが、今回は途中で、これなら残りは大丈夫とふんだ。そこで麺をどっぷり汁に沈めてから食べることにする。
汁の奥の方は、表面付近より辛くないことがわかる。たしかに上の方は、赤い粉末と麻婆のあんでのせいでよけい辛かったのかも知れない。辛さとともに味噌の味と柚子のほのかな風味が麺に絡んでいい感じだ。

やがて汁を少し残してご飯と麺を食べ終える。ラーメンより、「無我の境地」の時間は短かった。
 あとはお楽しみのスープ割りだ。カウンターの上に置いてあるポットを取って中のスープを残ったつけ汁に注ぐ。一応用心してレンゲですくって飲んでみる。スープで薄まったとはいえ、注いだスープがかなり熱いので、まだまだ辛さがしっかり立っている。ふうふうしながら残った汁を飲みきるのに、けっこう時間がかかった。十分に満足できた。

一般的にいって、つけ麺系はラーメン系メニューより辛くない。麺が冷たいし、汁の量も少ないので、どこまでも熱々のラーメンより辛さを感じないのだ。
しかし、今回のこの「極辛麻婆つけめん」は、ガツンと辛くてなかなか手ごわかった。また食べてみたいものだ。次回は、8月だな。

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