2014年4月17日木曜日

ボブ・ディランの初紙ジャケ・アイテム


この間(2014年)3月末から4月にかけてボブ・ディランが来日して公演を行った。しかし、一般のマスコミには、あまり取り上げられなかったようだ。その前に来日したローリング・ストーンズとは、だいぶ扱いが違う。まあ、結局、日本ではその程度のポピュラリティーしかない存在ということなのだろうな。

この来日を記念して「ディラン祭り」(どうにもベタなネーミング)という企画が行われている。

その1は、『ボブ・ディラン30周年記念コンサート』関連のDVDCDなどのアイテムの発売。これにはまったく興味なし。このCDは、一応持っているが、こういうトリビュート・イヴェントって、面白かったためしがない。

その2は、昨年(2013年)末に出た47枚組の『ザ・コンプリート・アルバム・コレクションVOL1』のボーナスCDだった『サイド・トラックス』の単体での発売。アルバム未収録音源の2枚組とのこと。
これにはちょっと興味をひかれたが、アマゾンのレヴューを見たら、収録曲の大半は、『バイオグラフ』や『ブートレグ・シリーズ』などで既発の音源とのこと。それならいらないな。

そして何といっても私の注意を引きつけたのが、「ディラン祭り」その3の、アルバム43作品の紙ジャケ化だ。これまで、ディランのアルバムで紙ジャケ化されていないものがいくつかあったが、それが今回ついに紙ジャケ化されるというわけだ。
とくにうれしいのは、『激しい雨(Hard Rain)』(1976年)の紙ジャケ化。前作『欲望(Desire)』のライヴ盤だが、この前作を越える名盤だと思う。が、どういうわけかこれまで紙ジャケ化されていなかったのだ。『欲望』は、ちゃんと紙ジャケ化されたというのに。

個人的に長く紙ジャケ化を待望していたアルバム・ベスト3というのがあった。それはこのディランの『激しい雨』と、ストーンズの『ラヴ・ユー・ライヴ』と、CSNYの『4ウェイ・ストリート』だ。ストーンズの『ラヴ・ユー・ライヴ』も昨年末に紙ジャケ化されたから、これで残るは『4ウェイ・ストリート』のみということになった。

今回の紙ジャケ化は、60年代から90年代まで、アルバムの発表年代ごとに、4回に分けて発売されるとのことだ。
このうち、60年代の10枚については、326日に発売済みだ。これらについては、以前発売された紙ジャケ盤を、それもモノとステレオの各2種ずつ持っている。なので、今回は手を出さないことにした。
そして、まもなく423日に、70年代分の14枚が発売される。

ちなみに、私にとってのディランは、76年の『激しい雨』で終わっている。78年の『ストリート・リーガル』以降、現在までのディランは、私にはもうディランであって、ディランではない。一応リアル・タイムでアルバムは買ってきたが、先日全部処分してしまった。
先年『レコード・コレクターズ』誌の「ディラン・ベスト・ソングズ100」の特集でも、大半の曲がデヴューから『激しい雨』の頃までの曲で占められていた。だから、ディランについてこういう見方をしているのは、私だけではなくファンのごく一般的な見方だと思う。

というわけで、76年以前のアルバムについてだけ語らせてもらうが、ここまでのアルバムで今回初紙ジャケ化されるのは、計4枚。
『激しい雨』の他に、『セルフ・ポートレイト』(1970年)と、『ビリー・ザ・キッド』(1973年)と、『ディラン』(1973年)。アマゾンをのぞいてみたら、やはり、この4枚の初紙ジャケ化アイテムに、注目が集まっている感じだ。誰も考えることは同じらしい。

しかし『激しい雨』を除いた3枚は、これまで紙ジャケになっていなかったのも、まあ当然といえば当然のものばかりだ。ディラン・ファンなら御承知のとおり、どれもボンクラなアルバムです。だから『セルフ・ポートレイト』と『ビリー・ザ・キッド』は、通常盤(プラ・ケース)で持っているからそれで十分。『ディラン』は、ボンクラ過ぎて通常CDも出ていないようだけど、これは持つ必要なし。昔リアル・タイムで、このLPを買って、悔しい思いをしたことが今でも思い出される。

というわけで、今回は『激しい雨』だけ発注だ。

ところで、話は変わるけれど、今度はレッド・ツェッペリンのアルバムが順次「スーパー・デラックス・エディション」化されるとのこと。金がないのに、どうすべえ。


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