2014年2月3日月曜日

金のハンバーグステーキ 五番勝負


コンビニのハンバーグが、すごいことになっているらしい。レストランのハンバーグと同じくらい美味しいのだという。へえー、ちっとも知らなかった。
調べてみると各コンビニが自社ブランドで同じようなものを出しているが、中でも一番評判がいいのはセブン・イレブンの「金のハンバーグステーキ」のようだった。
近くのセブン・イレブンに行ってみると、オリジナル・ブランドの食品を置いてある一画に、ひときわ広いスペースをとって「金のハンバーグステーキ」が並んでいる。「今、売れてます」なんてポップも添えてある。なるほど、たしかに売れているらしい。

さっそく購入して帰る。よく見ると、「要冷蔵」で賞味期限も書いてある。厳密にはレトルト食品ではないらしい。しかし、袋ごとお湯に入れて温めるのは、レトルトと同じだ。
では、さっそく食べてみることに。


■勝負の1 ハンバーグステーキ

袋に書いてある指示に従って6分間湯煎する。
付け合せは、ちょっと豪華にしてみた。
レタス、キャベツの千切り、ミニ・トマト、ポテト・サラダ(これもセブン・イレブンで買ったもの)、それにスパゲッティのケチャップ和え。これらを大きめの皿の上半分に盛り付けた。
ハンバーグを湯から取り出し、封を切って皿の空いているところに取り出す。思ったよりソースが多い。皿にソースが広がってなかなか立派な見ばえになる。

他にパンとスープを用意して、ナイフとフォークで食べる。ちょっとしたディナーだ。
見た目は、立派な煮込みハンバーグ。インスタントな感じは全然しない。食感も意外にふんわりしていて本格的。なるほど、これはかなり美味しい。
でもレストランのハンバーグと同じ、とまではさすがに…。いや、でもこの間、近所のステーキ屋で食べたランチの安いハンバーグなんかよりは、こちらの方がよっぽど美味しいな。
ソースの味はやや濃いめ。最後はパンで皿を拭うようにして、きれいに食べたら、あとでちょっとのどが渇いた。
でもこれで値段は258円。これは何といっても安い。失敗しても惜しくないから、いろいろ工夫して、とことんこの美味しさを味わってみようと思う。


■勝負の2 ハンバーグ丼

「金のハンバーグステーキ」のソースは、量が多くて、味はやや濃いめ。このソースをご飯にかけて食べたら、さぞかし美味しいだろうなと思った。そこで、ご飯の上にハンバーグをそのままのせてみることにする。ハンバーグ丼だ。

ただしこのソース、味が濃い上に肉汁が混じって多少脂っこいから、食べているうちに、口の中で単調に感じてしまうかもしれない。そこで、味のアクセントとして、刻みネギを散らすことにする。

ご飯を1合炊いて、丼に盛り付ける(何しろ大食いなもんで)。
湯煎したハンバーグの封を切り、どんぶりの上で傾けて、まずソースをご飯に回しかけようとする。しかしひと回りする途中でハンバーグ本体が袋から出てきて、ご飯の上にのってしまった。仕方ないから、それでいいことにした。
仕上げに丼全体に刻みネギを散らした。量は、かなり大量。これで完成だ。

食べてみると、やはりソースのかかったご飯は美味しかった。1合というご飯の量に対して、ソースがやや少なめな感じ。しかも、それが均等にかかっていない。しかし、ハンバーグ本体を崩しつつご飯と一緒にほおばっていると、最後まで美味しく食べることができた。
刻みネギを加えたのはやはり正解。ネギの食感がシャキシャキし、薬味として味に奥行きが出来てよかった。


■勝負の3 ハンバーガー

ハンバーガーって、ときどき食べたくなる。しかし、いつも不満に思うのは、はさんであるあのビーフのパテが薄いこと。ダブルでもまだ物足りない。
ここで、「金のハンバーグステーキ」のけっこうな厚みに注目した。これをパンにはさんで、思いっきりかじりついてみようじゃないか。

そこでハンバーガーのバンズを買いにスーパーに行ったのだが、売っていない。そこで、食パンではさむことにする。まあ単なるサンドイッチとも言えるわけだけど。パンの厚さは、4枚切。2枚単位で売っているわりと高級なものを買う。

まずこの2枚のパンを並べて置く。
湯煎したハンバーグの封を切り、パンの上で傾けて、まずソースをパンにかける。パンの上のソースは、スプーンで広げながらパンにしみ込ませる。ソースを無駄にしたくないのだ。
それから、ハンバーグ本体をパンの上にのせる。
はさむ具は、ハンバーグの他に、スライス・チーズ、粒マスタード、そしてタマネギの輪切り。タマネギは、一番径の大きい真ん中のあたりを、厚さ1cmくらいにスライスしたもの。これをレンジで1分加熱しておく。半分生(なま)なくらいが私の好みだ。

これらの具材を全部のせて、2枚のパンではさみ込む。
具材だけでけっこうな厚さになるが、パンで上からぐっと押さえる。さすがに4枚切、パンの厚さの中に具材がうまく収まってしまった。
これをレンジで30秒ほど加熱して出来上がり。

手に持つとずっしりと重い。美味しそうな重さだ。はじから思いっきりかぶりつく。四角い食パンだから、ハンバーグ本体まで達しない。しかし、ソースがしみていて一口めからもう美味しい。二口、三口と進んで、やがて本体に到達。
肉厚のハンバーグとパンはやっぱりよく合う。柔らかい食感の中で、タメネギの歯応えが気持ちよい。ハンバーガーを食べるときって、いつもそうなのだが、いつの間にか夢中になってかじり続けている。
それからふつうは、食べているときに、パンと具材が分解したり、具材やソースが下からこぼれたりしないように気をつけなければならない。しかしこのハンバーガーは、食パンを使っているせいか、そういう心配は全然必要なかった。

こうして完食。けっこう満腹になる(当たり前だ)。美味しかった。これで、積年のハンバーガーへの不満も晴らすことが出来た。


■勝負の4 ハンバーグの玉子とじ丼

ハンバーグ丼が美味しかったので、今度はハンバーグを玉子でとじてご飯にのせてみようと思った。ちょうどカツ丼のハンバーグ版だ。

小さいフライパンに割り下を作る。
材料は、麺つゆ、みりん、酒を各大さじ1、水を大さじ2。あとでハンバーグのソースが加わって、かさと塩気が増えるのを見込んで、最初の分量と塩気は控えめにしてある。
これに薄切りにしたタマネギ(小1/3個)を入れて煮立てる。タマネギに火がとおったところへ、別に湯煎しておいたハンバーグをソースごと投入。ハンバーグはトンカツと違って、食べるときに箸でほぐせるから、カツ丼のカツのように、あらかじめ切っておく必要はないだろう。
その上から溶き玉子(1個)をまわしかけ、フタをして弱火にする。玉子がだいたい固まったら、どんぶり飯(例によって1合)の上にフライパンから滑らせるようにのせて出来上がり。

見た目はかなり美味しそう。
食べてみる。デミソースと割り下のしょう油味の取り合わせは、なかなか悪くない。玉子がうまくまとめてくれた感じ。
割り下にソースが加わった汁の量が、予想より多めだったのか、つゆだく状態になってしまった。が、まあこれはこれで結果OK。汁がしみたご飯が美味しい。
美味しいものを、がっつり食べたという満足感を味わった。


■勝負の5 ハンバーグの炊き込みご飯

「金のハンバーグステーキ」は、ハンバーグ本体も美味しいが、ソースもまた美味しい。そこで、この味でご飯を炊いてみようと考える。この場合、ハンバーグは、お米の上にのせた状態で炊く。お米の上に尾頭付きの鯛を丸のままのせて炊く「鯛めし」というのがあるが、あれのハンバーグ版だ。

お米は例によって1合。
これを炊くための水加減は、普通なら水200ccだ。炊き込みご飯のときは、しょう油や酒など別に入れる液体の量を、ここから差し引く。今回は、デミソースの分量を50ccと見込んで差し引き、水加減は150ccにすることにした。
さらにこのうち50ccは赤ワインにしよう。何となく本格的でしょ。塩気は足す必要はないだろう。あと、もし何ならタマネギとか、ニンジンとか、コーンとか、グリーンピースなどなど…、いろいろ具材を入れてにぎやかにする手もあるけれど、ここはあえて何も入れずにハンバーグの味をじっくり味わおうと決める。

炊飯器に米1合と水100ccと赤ワイン50ccを入れる。その上に、今回は湯煎していないハンバーグとソースをのせる。ソースは温まっていないのでペースト状だ。本当はここで水や米とよく混ぜておきたかったのだがあきらめる。
そしてボタンをポン。普通に炊飯開始。

だんだんハンバーグのいい匂いが炊飯器から部屋中に広がる。やがて出来上がりのチャイム音。
さてさて、うまくいったかな。
ふたを開けると、茶色に炊き上がったご飯の上に、ハンバーグがデンとのっている。鯛めしもそうだけれど、ここがいちばんの見せどころなのだろうな。しかし、やはり鯛めしもそうするように、食べるときには、上にのっているものを崩して、ご飯とよく混ぜるのだ。
混ぜてみると何だかご飯が固めだ。ソースの分量を多く見すぎたか。そこで、よく混ぜたところで、炊飯ボタンをもう一度押して再加熱をする。6分ほど加熱したところでふたを開け混ぜてみると、まだやや固めながら許容範囲になっていた。

この料理、せっかくのハンバーグの形を崩してしまうのがちょっともったいない気がした。しかし食べはじめてみると、ハンバーグの旨みが、ご飯の全体と混ざり合っている感じ。つまり、形はないけど、どこを食べてもハンバーグの味。結果たっぷり味わえてお得な気分になれた。
ただ食べていると、味がやや単調に感じてしまう。そこで、ちょっとタバスコをふってみたら、味が締まって美味しく食べられた。


さて、まだまだハンバーグ料理のチャレンジは続く。しかし、普通に思いつく食べ方はだいたいここまで。だから、ここからが本当の「勝負」と言えるのかも。乞う、ご期待。



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