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2014年1月9日木曜日

続々・炒めスパ日記 鍋汁あんかけスパゲッティの巻


■■ ○月○日 キムチあんかけスパゲッティを作る

昨夜はキムチ鍋を食べた。鍋の汁と具材がけっこう残った。
翌朝、残り汁の一部を小鍋にとり、そこにご飯と玉子を入れて雑炊を作って食べた。鍋の翌日の朝ごはんは、いつもこんな雑炊だ。
しかし、それでもまだ汁が残っている。
そこでこれにとろみをつけてあんにし、炒めスパゲッティにかけてみることにする。キムチあんかけスパゲッティというわけだ。

例によってためしにネットで、キムチ味のパスタのレシピを調べてみた。そうしたら、やっぱりいっぱい紹介されていて、またまたびっくりする。いろんなこと考える人がいるもんだなあ。

きのうのキムチ鍋の具材は、ニラ、バラ肉、白菜、しめじ等々。それぞれ汁の中にけっこう残っている。追加の必要は取りあえずなさそうだ。
鍋汁自体は、煮詰まってけっこう味が濃くなっている。スパゲッティにからめるあんは、少し味が濃いめの必要があるので、これでちょうどよいと思われる。
そこで、これを火にかけ、水溶き片栗粉でとろみをつける。簡単だ。とろみは、麺によくからむようにやや濃いめ。
スパゲッティは、いつものように茹でてから炒める。今回は炒め合わせる具材はなし。味は塩とコショウ少々。炒めた麺をお皿に盛り、その上にキムチあんをドローリとかけて出来上がり。いかにも旨そうなものができた。

では、いただきます。
あんも麺もアツアツだ。ふうふうしながら食べる。
美味しい。思っていた以上に美味しい。
鍋の汁は、エバラのキムチ鍋の素を使っている。鍋のときはあまり意識しなかったが、こうして食べてみると、辛いだけでなくかなり甘いことがわかる。この甘さが、あんの旨さにつながっている。
また作ってみようっと。


■■ ○月◎日 和風トマトあんかけスパゲッティを作る

昨夜はトマト鍋を食べた。ベースの汁は、前々日に作ったおでんの残り汁とカット・トマトの缶詰を合体させ、麺つゆなどで味をととのえたもの。とっても美味しくできた。
で、その鍋の汁がけっこう残った。
翌朝、その一部でトマトのリゾットを作って朝ごはんにした。
それでも、まだ汁が残っている。そこで、またこれにとろみをつけて炒めスパゲッティにかけて食べることにする。和風トマトあんかけスパゲッティというわけだ。

キムチのときと違って、今回は具材があまり残っていなかったので、ブロッコリー、魚肉ソーセージなどを新たに具材として加えてみた。
汁の量もやや少なめだ。そこで、水を足し、追加の味を麺つゆとケチャップでととのえた。我ながらいい思いつきと自画自賛。
火にかけて、水溶き片栗粉でとろみを強めにつける。これを、いつものように茹でて炒めたスパゲッティにかけて完成。

トマト味のあんといえば、本家は名古屋名物のあんかけスパゲッティだ。あちらは、あんの濃度がやや弱く、麺にかけたあんが、そのまま皿一面に広がって、トマトの海の中に麺の島があるような見た目になる。私のものは、あんの濃度が強いので、ミート・ソースのように麺の上にあんが留まっている。そのくらいのほうが、麺に良く絡んで具合がいいと思う。

では、いただきます。
美味しい。今回も大成功。
それにしてもトマトに、和風だしとしょう油味は意外によく合う。トマト鍋を発明した人はエラいと思う。


■■ ○月△日 寄せ鍋あんかけスパゲッティを作る

昨夜は、寄せ鍋を食べた。市販のしょう油味の寄せ鍋のつゆで汁を作り、あり合せの材料を入れた。鮭、大根、長ネギ、シメジ、ニラ、豆腐、油あげ、はんぺんなど。ちゃんこ鍋と呼んだ方がいいのかな。

で、汁が残った。具材はあまり入っていない。いつものようにこれで翌朝の雑炊は作らずに、取っておいた。今回は、最初から、これであんかけスパゲッティを作ろうと思ったのだ。

具材として、きのう使わなかったニラと、長ネギを追加した。長ネギは、刻んだものをかなり大量に入れた。
しょう油味の汁に、砂糖を加えようかとも思ったが、それだとただの甘辛あんになってしまう。それでは鍋の汁を使った意味がない。そこで、味はあえてそのまま何も加えないことにする。

鍋を火にかけて、水溶き片栗粉でとろみをつけ、茹でてから炒めたスパゲッティにかける。刻みネギの比率がかなり多いので、ネギあんかけという感じ。B級グルメ感満載だ。

いただきます。見た目より美味しい。ネギがいい。
しかし、それでも食べていると、だんだん飽きてくる。しょう油味のあんに、めりはりがないせいだ。やはり、甘辛にしたり、甘酢あんにしたり、あるいは油を多目に使うなどして、味にふくらみを出さないと物足りなくなってしまうのかもしれない。
もうちょっと検討が必要だな。


2013年12月9日月曜日

続・炒めスパ日記 豆腐スパゲッティの巻


■■ □月×日 豆腐スパを作るが何だか今ひとつ

私は大の豆腐好きだ。そこで、炒めスパゲッティを、豆腐と合わせたら美味しいのではないかと思いつく。
我ながらいい考えだと思った。こんなことを思いついた人は、これまでいなかったのではないか。そう思ってネットで見てみたら、何と、すでにたくさんの豆腐スパのレシピが紹介されていたのだった。びっくり。おろしスパゲッティのときもそうだったけど、世間にはいろんなことを考える人がいるんだなあと感心する。

紹介されている豆腐スパゲッティのレシピを見てみる。だいたい豆腐を細かく砕いて混ぜ、クリーミーなソースのようにして麺と和えているようだ。クリーミーにするために、ミキサーにかけている人もいた。
私としてはそこまでクリーミーであることにこだわるつもりはないのだが、とりあえず豆腐ソース的なイメージが浮かんできた。
そこで、いつもの麺と具材を炒めるフライパンとは別に、もうひとつフライパンを用意して、あらかじめ豆腐だけ炒めることにする。豆腐は荒くほぐして炒め始めたのだが、結局炒めているうちに細かく砕けてしまった。ここに、ゴマ油とオイスター・ソースとしょう油で、香りと味をつけた。何となく中華風の感じだ。

そしていつものようにスパゲッティを茹で、さらに具材と一緒に炒める。味付けは塩少々。これをお皿に盛りつけ、その上に、先ほどの炒めた豆腐をかけた。なかなか見栄えはいい。

さて、いただきます。うーん、何となく味が中途半端。追加でしょう油を少し回しかける。豆腐によるマイルド感は十分にあるのだが、豆腐の風味が期待していたほどではない。炒めたから当然か。ようするに、豆腐の味を活かしきれていない感じ。残念。


■■ □月△日 豆腐はあまり手を加えないことにする

スパゲッティと一緒に豆腐の風味をもっと味わいたいと思った。考えてみれば、私がいちばん好きな豆腐は冷奴だった。湯豆腐もいい、麻婆豆腐も美味しい。しかし、豆腐の風味と食感を最高に味わえるのは、やはり冷奴だろう。

私の好きな豆腐の食べ方に、「冷奴丼」というのがある。ちなみに、これは私の命名。どんぶりによそったご飯に、冷奴をのせる。お箸を使ってこの冷奴をご飯の上でぐちゃぐちゃに崩す。そこへ少ししょう油をたらす。熱いご飯と一緒に崩した豆腐を口に運ぶと、豆腐の風味が口の中いっぱいに広がるのだ。
これを炒めスパゲッティでやってみることにした。冷奴スパだ。

1丁の豆腐を、庖丁でたて半分にする。それを横にして、ようかんのように、厚さ1センチくらいに切っていく。正方形に近い厚さ1センチの豆腐がたくさん出来る。
炒めスパゲッティは、基本のしょう油味できちんと味をつけておく。これをお皿に盛り、その上に四角い豆腐片をバラバラと散らした。冷たいままだと麺が冷めてしまうので、豆腐はのせる前に電子レンジで1、2分ほど温めておいた。
麺の上にのった豆腐を、フォークでざっと崩し、豆腐に味をつける分だけしょう油を回しかける。なかなか豪快な見た目になった。

さて、いただきます。食べるときは、フォークでさらに豆腐を細かく崩し、麺と絡めるわけだ、しかし、麺の上のため「足場が悪い」こともあり、また少し加熱したせいもあるのか、なかなか思うように豆腐は細かく崩れない。しかし、それはそれで豆腐を食べているという食感があって悪くないような気もしてくる。
一応美味しい。だが、さらにもっと豆腐の風味を味わいたいと思った。麺に対して豆腐が少なかったのだろうか。


■■ □月□日 再び冷奴スパ。「何だか満腹だ」

再度、冷奴スパゲッティを作ることにする。
前回、豆腐の風味が物足りなかったので、今度はどーんと奮発して豆腐は2丁用意。
あとは同じ作り方で、炒めたスパゲッティの上に、2丁分の四角い豆腐片を散らす。麺の量がもともと大量なので、そんなに豆腐が多いようには見えない。
これを、ぐしゃぐしゃと崩しながら麺と一緒に食べる。豆腐と麺との絡みはあまりよくないが、とにかく豆腐の味を満喫して完食した。しかし今回は何だかすごく満腹になった。そうか、いっぺんに豆腐を2丁も食べたわけだから、満腹になるのは当たりまえだった。


■■ □月○日 クリーミーな豆腐スパに戻る

初心に帰り今度は豆腐をつぶしてクリーミーな状態にしてみることにする。こうすれば、麺との絡みもよくなるし、少なめの豆腐でももっと風味を味わえるのではないかと反省したのだ。
それと、もうちょっと値段の高い豆腐を使うことにする。何しろこれまで使っていたのは、スーパーでいちばん安い2丁で98円のもの。これにあまり風味を期待する方が無理だったのかも。
高いものはきりがないが、これまでよりも、もうちょっとランクが上の1丁で105円のを買ってきた。

豆腐をボールに入れ、泡立て器で細かく崩す。今回は風味が優先で、食感には眼をつぶる。味はしょう油ではなく塩だけにしてみる。また、これまでのようにレンジでの加熱もしないことにする。どちらも豆腐の風味を活かすためだ。
これをお皿に盛った基本のしょう油味のスパゲッティにかける。今度は、なかなか素敵で上品な外観だ。

では、いただきます。
美味しい。想定していたとおり、麺との絡みもいいし、豆腐の風味も豊か。しかし何というか味にメリハリがない。マイルドで一様な味が、どこまでも続いている感じ。ちょうど大量のカルボナーラとか、大量のグラタンを食べているときみたいだ。だんだん飽きてしまう。なかなか難しいものだなあ。


2013年12月8日日曜日

炒めスパ日記 おろしスパゲッティの巻


<まえがき 炒めスパゲッティについて>

このところ炒めスパゲッティに凝っている。炒めスパゲッティとは、スパゲッティを茹でてから具材と炒め合わせる料理のこと。麺は太麺(2,2ミリ)を使う。
本場のパスタは、ソースと和えたりするが、炒めるということはしない。だから炒めて作るスパゲッティは、日本独自の料理ということになる。なので私は、あえてパスタとは呼ばないことにしている。
昔々の日本におけるスパゲッティは、ミート・ソースとナポリタンしかなくて、麺は茹でておいたものを、あらためてフライパンで炒めていた。だからかつてこれを食べていた人にとって、炒めスパゲッティは懐かしい味でもあるのだ。
いずれにしても、炒めスパゲッティは、「高級」でも「本格」でもなく、ようするにB級でジャンク系の食べ物なのである。

そんなB級グルメの炒めスパゲッティの有名店が銀座のジャポネ。首都高速の高架下にあるこのカウンターだけの小さな店には、つねに行列が出来ている。この店の特徴は、とにかく安くて量が多いこと。そしてもうひとつ、味付けが多彩なことだ。どのメニューも茹でおいた麺をフライパンで炒めるのだが、しょう油、塩、明太子、梅のりなどの和風から、ザーサイ入りの中華風(メニュー名「チャイナ」)、カレーをかけたインド風(メニュー名「インディアン))、そしてもちろんナポリタンもある。

この店の味を自宅で食べたくて、自分で作り始めたのが最初だった。そのうちに、ジャポネの再現だけでなく、いろいろな味にチャレンジするようになった。
これがじつに楽しい。たとえばゆかりや塩昆布など、日本独特のものを味付けに使ってみたり、長ネギの緑の固いところだけを具材にしてみたり…。それぞれに新しい美味しさがあった。それにしても、どんな味も受け入れてしまうスパゲッティの懐の深さには、あらためて驚いてしまう。

工夫の結果、わりあいよく出来たレシピは、このブログでときどき紹介してきた。しかしその陰には、いくつもの失敗作もあったのだ。そして、そんな工夫と研究の日々は、さらにこれからも続きそうである。


■■ ○月×日 おろし炒めスパを作るが失敗

大根おろしが、わりと好きだ。
そこで大根おろしを炒めたスパゲッティにからめてみようと思いつく。イメージとしては、焼肉やハンバーグのおろしソースといった感じ。

いつものように麺を茹で、並行してフライパンで具材を炒める。麺を13分茹でてから湯を切る。これをフライパンに入れて具材と一緒に2,3分炒める。おろしソースをかけるわけだから、味付けは塩少々だけにする。

ところで大根おろしの栄養は、かなりデリケート。とくに薬効があると言われる辛味成分は、おろした直後からどんどん失われていくらしい。だから使う直前におろすものとされているわけだ。
またビタミンCも含まれているが、これはもちろん加熱すると壊れてしまう。
だから事前に大根をおろしておくわけにはいかないのだ。しかしそうなると、麺を茹でつつ具材を炒めながら、さらに大根をおろすわけで、かなり忙しい。やっぱり具材を少し焦がしてしまう。

何とか大量のおろしが完成。ほとんど水分だが、これを絞ると栄養分を捨ててしまうことになる。なので、いっさい水分は切らないで使うことにする。またビタミンCのこともあるので、温めずに冷たいまま使うことにする。
さてこれに何で味をつけるか。おろしソースのイメージなので焼肉のタレを加えてみる。これをお皿に盛った炒めスパゲッティにドバッとかけた。外観はなかなかいい感じだ。

しかし、たっぷりの冷たいおろしのせいで、せっかくの熱々の麺がすっかり冷やされてしまった。まあ考えてみれば当然だ。しかも、大量に含まれていた水分で、びちゃびちゃ状態になり、麺に絡んでいた油が洗い流されてしまう。そうなると風味が何とも物足りない。やっぱり、ある程度水分は切ったほうがいいみたいだ。
というわけで失敗。それでも、もちろんちゃんと全部食べた。


■■ ○月△日 おろしはトッピングのつもりで

再度おろしスパに挑戦。今回は、やはりおろしの汁を軽く切ることにする。おろした大根を、ザルにそっとあける。そのまま絞ったりしないで、自然に水分が下に落ちるのにまかせる。

それから、大根おろしはソースではなく、トッピングとして考えることにした。麺にちゃんと味をつけて、もっとこってりした感じにしたかったからだ。
おろしには、おろしの分の味付けしかしない。ソースではないので、スパゲッティの分の味まではつけないわけだ。今回は、おろしの味はしょう油味にする。

スパゲッティの味は、この間、考えついた基本のしょう油味。これは、しょう油と、だし粉と、マヨネーズ少々を使う。とても美味しい。
お皿に盛ったこの基本のスパゲッティに、ザルで水分を軽く切ったおろしをのせる。そしておろしには、しょう油をひと回したらした。

こうして一応それなりに美味しいものができた。しかし、ビックリするほどでもない。やっぱり麺が少し冷めてしまうのと、おろしと麺のからみ具合が今ひとつなのがちょっと気になる。


■■ ○月○日 発想を変えておろしで「つけスパ」

ときどき大根があまっているとき、おろしそばを作ることがある。大量の大根おろしに麺つゆをかけ、これをそのままつけ汁代わりにしてもりそばを食べるのだ。そばにたっぷりとおろしをからめる。そばを食べるというより、むしろ大根おろしを食べている感じ。私にとって、これは大根おろしの最高に美味しい食べ方だ。

これと同じやり方で、炒めたスパゲッティをつけ麺として食べたらどうだろうと思いついた。
そもそも「つけスパゲッティ」というのは、なかなかユニークな思い付きではなかろうか。と思って、ネットで調べて見たら、何とそういうメニューはすでにたくさん紹介されていた。しかも何と、それ用の麺とソースも市販されているのだった。驚いた。でも、大根おろしをつけ汁にする例は、さすがにないようだった。

気を取り直して製作開始。
冷たいつけ汁につけると、麺も冷えてちょっと食感が固くなる。そこで麺はあらかじめ長めに茹でて、やわらかめにしておく。とりあえず、ふつうなら13分のところを16分にしてみる。
つけ麺の場合の麺は、水にさらして冷たいのがふつうだ。しかしこの場合のスパゲッティは、茹でてからいつものように炒めて、温かいまま食べることにする。一種の「あつもり」だ。ただしつけ麺なので、具材は取りあえずなし。
フライパンに油をひいて麺を炒めながら、塩としょう油だけで下味を付けてみた。つけ汁につけるときに洗い落とされてしまうかもしれないのだが。しょう油が焦げて香ばしい。

この「素(す)」炒めスパゲッティ」をお皿に盛る。
ちょっと味をみてみたら、これが何とも美味しい。まさにシンプルな美味しさだ。シンプル&ジャンク。大量の大根おろしは、深めの鉢に盛り、麺つゆを加えておく。
さて、いただきます。今回はやはりフォークではなくてお箸を使う。麺を数本ずつ取っては、おろしにからめて食べる。
美味しい。下味もちゃんと効いているし、油分もあってさっぱりし過ぎない。麺の固さもちょうど良い。
ときどき、おろしをつけないで「素」炒めスパゲッテイとして食べる。これがまた美味しい。ちょうどよい口直しになる。
大根おろしと一緒に食べる食べ方としては、これがいちばんだと思った。


2013年11月9日土曜日

炒めスパの基本  しょう油味炒めスパゲッティのレシピ


いろいろな炒めスパゲティを作ってきた。炒めスパゲティとは、本格的なパスタとは違って、極太の麺を茹でてからフライパンで炒めて作るスパゲッティのこと。昔、喫茶店で食べた懐かしい味であり、カロリーたっぷりのジャンク・フード系の旨さがポイントだ。

以前も書いたけれども、いわゆるジャンク・フードの旨さの真髄とは、何といっても炭水化物と油と焦げたしょう油風味の三位一体だと思う。
以前これを踏まえた「和風炒めスパゲッティ」のレシピを紹介した。これは、しょう油味をベースにして、塩昆布、ゆかり、干しエビなどちょっと個性的な和風食材をアクセントに加え、さらにバターを加えバターしょう油風味に仕上げてゴージャス感(?)をねらったものだった。

今回はあらためて原点に返って、シンプルなしょう油味の炒めスパゲッティを作ってみた。
しかしいくらシンプルとはいっても、茹でたスパゲッティを炒めて、しょう油で味を付けただけでは、当然物足りない(これで満足する人もいるのかもしれないが)。あっさりし過ぎで、味が単調になってしまう。もっと旨みとコクがほしい。
私のレシピでは、いつも大量の野菜を炒め合わせるので、野菜から出る旨みは加わっている。しかしさらにもっと旨みが欲しいし、コクも足りない。

いろいろ試してみた結果、最終的に次の三つのものを加えることで、求めていた味を一応実現することができた。その三つとは、①だし粉、②マヨネーズ、③麺の茹で汁だ。
だし粉は旨み、マヨネーズはコクをアップさせてくれる。茹で汁は、具材や調味料を乳化させて全体をマイルドにまとめてくれるのだ。
だし粉とは焼そば風のスパゲッティを作るときに使ったものだ。スーパーで「天然だしパック」というのを売っている。これは、カツオ、サバ、イワシ、昆布などの粉末をパックに入れたもので、本来はティーバックのようにしてだしをとる。このパックから中身を取り出し、だし粉としてふりかけて使うのである。旨みがぐっと増して重宝している。

なおこのレシピは、いろいろなアレンジの炒めスパゲッティを考えているときに思いついたものだ。いずれ紹介していくつもりだが、たとえば豆腐とか大根おろしを和えた炒めスパゲッティを考えていた。そういう和えもの系のスパゲッティの場合、和えるものに付けた味だけで、本体のスパゲッティを食べようとするとどうもうまくいかないのだった。

やはりスパゲッティには、スパゲッティ本体として、ちゃんと味をつけておいた方が良いことがわかった。スパゲッティ本体だけで食べても、おいしく食べられるような味。そこで、考えたのが今回のレシピだ。
シンプルなしょう油味だから、いろいろな食材を和えたり乗せたりしても、うまく調和するはずだ。もちろん今回紹介しているように、それだけで食べても十分美味しい。その意味で「基本の」と頭につけたわけなのだ。
この基本のスパゲッティに、何を取り合わせるか。今私の頭の中で、とんでもない思い付きがぐるぐると飛び交っている。そちらは、いずれ御紹介しよう。


■■ 基本のしょう油味炒めスパゲッティのレシピ ■■

〔材料〕(1~2人前)

スパゲッティ 250g
*2.2ミリのものが絶対におすすめだ。デュラムセモリナに加えて強力粉が配合されており、モチモチ感がある。炒めスパゲッティには最適だ。
スーパーでは手に入りにくいので、私は通販で取り寄せている。

[具材]

・魚肉ソーセージ 1本
*豚肉や普通のソーセージやハムなど何でもよいが、ここはジャンクの王道ということで魚肉ソーセージを。安いしね。

・ニンニク 1片

・野菜  合計約300グラム
*何でもよい。定番ならタマネギ、ピーマン、ニンジン、キノコ、キャベツなど。

[調味料等]

・サラダ・オイル  大さじ1
・塩・コショウ  適宜
・しょう油 適宜
・マヨネーズ 適宜
・だし粉  約10グラム
*富士宮焼そばのトッピングとして有名。イワシの削り節の粉末のこと。でも入手困難。
スーパーでカツオ、サバ、イワシ、昆布などの粉末を入れた「天然だしパック」というのをみつけたので、ここではパックからこの中身を出して使っている。
・麺の茹で汁 50~100cc

<トッピング>

・白ゴマ、刻みノリなど  適宜


〔作り方〕

1 具材を切る。野菜と魚肉ソーセージは適当な大きさ、ニンニクは千切りか、みじん切りにする。

2 お湯を沸かして麺を茹でる。
*茹でるお湯は麺の10倍とされている。なので、ここでは、2500ccのお湯で茹でる。
*茹で時間は2.2ミリの麺の場合、麺を入れてから13分。製品によってはもっと長い時間を指定しているものもあるが、経験によるとそれらも13分で十分だ。

3 麺を茹で始めたら、フライパンを火にかけあたためてから、サラダ・オイル大さじ1を入れて具材を炒める。

4 茹で上がりの時間が近づいたら(1~2分前)、フライパンに、塩、コショウ、だし粉、マヨネーズ、麺の茹で汁を加えて具材とよく混ぜる。

5 茹で上がった麺をザルに取り、フライパンに投入。しょう油を加えて、麺と具材を混ぜ合わせながら強火で2~3分よく炒める。
最後に味を確認して必要があれば調整する。

6 お皿に盛って、白ゴマ等をふりかけて完成。


2013年10月19日土曜日

焼そばより美味しい 焼そばスパゲッティのレシピ


あいかわらず炒めスパゲッティにこっている。
茹でた極太の麺をフライパンで炒める懐かしい味。けっして「パスタ料理」なんていうシャレたものではありません。あくまで日本だけのスパゲッティ料理。しかも、カロリーたっぷりのB級メニュー。でもこのジャンクな味がやめられないのだ。

これまでケチャップ味のナポリタン、しょう油味の和風、塩味の炒めタマネギ味と紹介してきたわけだが、今回は焼そば風の炒めスパゲッティ。作ってみると本来の中華麺の焼そばより、こちらの方が美味しいと思った。


<前説 ソースで炒めても焼きそば味にはならなかった>

これまでケチャップやしょう油などで太麺のスパゲッティを炒めてきた。何か他に炒めるのに使える美味しい調味料はないかと考えていたらいいことを思いついた。ソースで炒めるのだ。そうすればソース焼きそば味になるのではないか。これはいいことを思いついたぞと思った。

しかし、実際にソースで炒めてもあの焼そば味にはならなかったのだ。しょう油やオイスター・ソースを足したり、いろいろ調味料を加えたりと、試行錯誤をしてみても結果は今ひとつ。
そこでためしにネットで調べてみたら、何と、焼きそばスパゲッティのレシピがいっぱいあるではないか。私の思いつきと思っていたら、もっと先に思いついていた人がたくさんいたわけだ。

それらを見るとだいたいみなさんは味付けに、市販の焼そばソースを使っている。私は今まで使ったことがなかったので知らなかったが、スーパーに行くとちゃんと売っていた。
そしてこれを使って作ってみたら、当たりまえだけどちゃんと焼きそば味になった。しかもこれがかなり美味しい。
ネットで見た焼そばスパゲッティの多くは、茹で上がった麺に焼そばソースを和えるだけだ。しかし、私のは麺を焼そばソースと一緒にしっかり炒める。焼そばソースの袋の説明にも「しっかり炒めると香ばしいソースの香りが広がる」と書いてあるから、ソースを麺と一緒に炒めることで美味しさがアップしたのだと思う。

せっかくなのでさらに焼そば気分を盛り上げようと思って、焼そばにつきもののあれこれも用意した。天かすや青のりや紅ショウガなど。そうしたらなるほどたしかにさらに美味しくなった。
それならと富士宮焼そばのトッピングとして有名な「だし粉」もかけてみたくなった。「だし粉」とは、粉末状のイワシの削り節で、富士宮焼そばは、お皿に盛り付けた上からこれを香り付けにたっぷりかけて食べる。
 しかしこれはイワシの削り節を作るときに出るもので、普通には手に入らない。そうしたら、スーパーで「天然だしパック」というのを見つけた。これは、カツオ、サバ、イワシ、昆布などの粉末をパックに入れたもので、ティーバックのようにしてだしをとるのに使う。このパックから中身を取り出して使うことにした。

さらにさらにもっと美味しくならないものかと、これまでの経験からいろいろの味を加えてみた。コンソメ、和風だし、オイスター・ソース、ウスター・ソース、しょう油などなど。しかし、結論としては何にも余計なことはしない方がよいことがわかった、焼そばソースにお任せして、その味を天かすや、青のりや紅ショウガやだし粉で引き立ててあげればいいのだ。結局、麺がスパゲッティなだけで、あとは限りなく焼そばに近いレシピになった。

ただちょっとだけ私なりの工夫をした。天かすとだし粉はトッピングとしてではなく、茹であがった麺を炒める直前にフライパンに入れて麺やソースと一緒に和えた。この方が味がなじんでより美味しいと思う。
それからトッピングとしてマヨネーズをかけるかどうかはお好みだ。私は味的にはかけたいのだが、そうすると全体がべちゃっとした感じになってしまうので、かけないことにしている。

香ばしい焼そばソースの味と香りが、中華麺よりも歯応えのしっかりしたモチモチの極太麺に絡んで大満足の一品となった。上にも書いたが、私としては本来の焼そばよりこちらの方が美味しいと思う。
それに中華麺の蒸し麺は買い置きしておくと賞味期限を気にしなければ成らない。しかしスパゲッティの乾麺なら、常時ストックしておけるので、いつでも気が向いた時に手軽に作れるのもいい。

ちなみに、沖縄にはスパゲッティを炒めた焼そばを出す店が実際に何軒もあるのだそうだ。やっぱり先に思いついていた人がいるのだなあ。


■■ 焼そばスパゲッティのレシピ ■■

〔材料〕(1~2人前)

スパゲッティ 250g
*2.2ミリのものが絶対におすすめだ。デュラムセモリナに加えて強力粉が配合されており、モチモチ感がある。炒めスパゲッティには最適だ。
スーパーでは手に入りにくいので、私は通販で取り寄せている。

[具材]

・魚肉ソーセージ 1本
*豚肉や普通のソーセージやハムなど何でもよいが、ここジャンクの王道ということで魚肉ソーセージを。安いしね。

・ニンニク 1片

・野菜  合計約300グラム
*何でもよい。定番のキャベツ、モヤシなどの他、タマネギ、ピーマン、ニンジン、キノコなど何でも可。

[調味料等]

・サラダ・オイル  大さじ1
・塩・コショウ  適宜
・焼そばソース  70~80グラム
*市販のもの
・天かす  約40グラム
・だし粉  約10グラム
*富士宮焼そばのトッピングとして有名。イワシの削り節の粉末のこと。でも入手困難。
スーパーでカツオ、サバ、イワシ、昆布などの粉末を入れた「天然だしパック」というのをみつけたので、ここではパックからこの中身を出して使っている。

<トッピング>

・青海苔  適宜
・白ゴマ  適宜
・マヨネーズ お好みで


〔作り方〕

1 具材を切る。野菜と魚肉ソーセージは適当な大きさ、ニンニクは千切りか、みじん切りにする。

2 お湯を沸かして麺を茹でる
*茹でるお湯は麺の10倍と言われている。なので、ここでは、2500ccのお湯で茹でる。
*茹で時間は2.2ミリの麺の場合、麺を入れてから13分。製品によってはもっと長い時間を指定しているものもあるが、経験によるとそれらも13分で十分だ。

3 麺を茹で始めたら、フライパンを火にかけあたためてから、サラダ・オイル大さじ1を入れて具材を炒める。

4 茹で上がりの時間が近づいたら(1~2分前)、フライパンに天かすとだし粉を加えて炒めた具材とざっと混ぜる。
そして、塩コショウ適宜と焼きそばソース少しで、具材に軽く味をつけておく。

5 茹で上がった麺をザルに取り、フライパンに投入。焼そばソースの残りも加えて麺と具材を混ぜ合わせながら2~3分よく炒める。
最後に味を確認して必要があれば調整する。

6 お皿に盛って、青のりと白ゴマをふりかけ、お好みでマヨネーズをかけて完成。


2013年9月14日土曜日

シンプル&豊潤 炒めタマネギの炒めスパゲッティのレシピ


このところ炒めスパゲッティにこっている。茹でた極太の麺をフライパンで炒めるという昔ながらの調理法。イタリアンのパスタ料理なんてものではけっしてなくて、あくまで日本独自のB級の料理だ。
今回は、シンプルに炒めタマネギのみを加えて作る炒めスパゲッティのレシピだ。シンプルだけど炒めタマネギと太麺スパの美味しさを最大限に楽しめる。


<前説① 炒めタマネギの豊かな旨さ>

これまでナポリタンと和風スパゲッティについて、自分なりのレシピを考えた。あれやこれやと美味しくなりそうな材料を組み合わせて工夫してみた。
しかし、そもそも炒めスパゲッティの旨さの根本は、太麺のモチモチした食感と、それを材料とともに油で炒めた香ばしさにある。今回は、あえてシンプルに徹して、この旨さを最大限に引き出してみようと考えた。

ここで頭に浮かんだのは、タマネギ。炒めタメネギの美味しさに私が目覚めたのはつい最近のこと。アメ色になるまで炒めると美味しいとは聞いていたけれど、これほど甘くなるとは、と、びっくり。以来,手間を惜しまないことにしている。
タマネギをじっくり炒めると、甘さだけでなく旨みも凝縮される。これを太麺のスパゲッティとあわせたらどんなに美味しいだろうと思った。

大量のタマネギを薄切りにしてフライパンで炒める。とにかく焦げやすいので、付きっきりでずっと混ぜている必要がある。5分…、10分…、15分…。かなり腕もくたびれてくる。しかし、タマネギはしだいに水分が飛んでかさが減リ、それにつれてだんだんキツネ色から茶色へと色が濃くなっていく。そして野菜とは思えない濃厚な香り。
こうしてじっくり炒めていると、タマネギが愛おしくなってくる。この旨さだけを味わいたいという気持ちに自然になってくる。もう他のものは何も入れたくない。ニンニクもコショウもコンソメもバターもいらない。この味だけでいい。

ネットで調べてみると炒めタマネギを使ったスパゲッティのレシピはたくさんあった。たいていは、炒めタマネギに加えてもう一品、食材を加えている。ベーコンとか、トマトとか、ツナとか…。どれもいかにも美味しそう。さらに私の思いつきでは、バジルとか、ゆかりとか、塩昆布といった個性的な食材をタマネギと組み合わせてもなかなかよさそうな感じがする。
しかし今回はあえてタマネギだけにしてみようと思う。愛しいタマネギの美味しさを、最高に味わうために。


<前説② 茹で汁の効用>

実際に作ってみると、材料はシンプルなのだが、手間がかかる上に、作り方が意外と難しい。とくに炒めたタマネギと茹でたスパゲッティをあわせて炒めるときに、うまく絡んでくれない。炒めタマネギにかなり粘り気があるからだ。
その上に具材の水分が少ないので、出来上がりがパサパサで油ギトギトな感じになってしまう。麺を炒めるときに茹で汁を加えたら、多少は改善されたけれども、今ひとつだった。

そこで麺を入れる前に先に茹で汁をフライパンに入れてタマネギと混ぜ合わせてみた。こうすると粘り気のあるタマネギもよくほぐれて、麺とよく絡んだ。そして何より驚いたのは、油分が乳化してソース状になり、出来上がりがしっとりと滑らかでクリーミーな食感になったことだ。
オイルベースのパスタの場合、茹で汁を加えてソースを乳化させる、とは聞いていたが、なるほどそのとおり。茹で汁はエライ。


■■ 炒めタマネギの炒めスパゲッティのレシピ ■■

〔材料〕(1~2人前)

スパゲッティ 250g
*2.2ミリのものが絶対にお勧めだ。デュラムセモリナに加えて強力粉が配合されており、モチモチ感がある。炒めスパゲッティには最適だ。
スーパーでは手に入りにくいので、私は通販で取り寄せている。

タマネギ  600グラム

[調味料等]
・サラダ・オイル  大さじ3
・塩  約5グラム

〔作り方〕

1 タマネギを厚さ1ミリくらいの薄切りにする。

2 フライパンを火にかけ、サラダ・オイル大さじ3を入れてタマネギを炒める。強火~中火で焦がさないように混ぜ続ける。粘りが出て、薄いアメ色になればOK。
*時間の目安は約20分。
*この段階でタマネギの重さは水分が飛んで150~200グラムくらいになっているはず。

3 お湯を沸かして麺を茹でる
*茹でるお湯は麺の10倍と言われている。なので、ここでは、2500ccのお湯で茹でる。
*茹で時間は2.2ミリの麺の場合、麺を入れて再沸騰してから13分。製品によってはもっと長い時間を指定しているものもあるが、経験によるとそれらも13分で十分だ。

4 茹で上がりの時間が近づいたら、塩5グラムと麺の茹で汁150~200ccをフライパンに入れ、炒めておいたタマネギとよく混ぜながら煮立たせる。
*麺と絡みやすいようにタマネギをよくほぐすようにする。
    *茹で汁を加えるのは、炒めタマネギをほぐすためと、炒めタマネギの油分を乳化させて、出来上がりをクリーミーにするため。

5 茹で上がった麺をザルに取り、フライパンに投入。麺とタマネギを混ぜ合わせながら2~3分炒める。
最後に味を確認して必要があれば塩で調整して出来上がり。


お皿に盛っていただく。
炒めることによってタマネギの旨さが凝縮されている。その旨さと甘さは濃厚でクリーミー。とても豊かな美味しさのスパゲッティになる。
ためしに粉チーズやタバスコをかけてみたが、かえって味を邪魔する感じ。トッピングなどはいっさい不要だ。


〔関連記事〕

2013年9月7日土曜日

ジャンクの真髄 和風炒めスパゲッティのレシピ


ナポリタンと同じように茹でた太めの麺をフライパンで炒めて作るジャンクフード系のスパゲッティだ。この系統のスパゲッティは、何といっても銀座のB級グルメの名店ジャポネが有名。今回は、ジャポネを念頭に置きつつ、独自のレシピを工夫してみた。
ジャンクフードの旨さの真髄は、何といっても炭水化物と油と焦げたしょう油風味の三位一体。今回はこれに、たっぷりの野菜と、いくつかの和風の食材をアクセントに加えて、ジャンクで、かつゴージャス(?)に仕上げてみた。

■■ 和風炒めスパゲッティのレシピ ■■

〔材料〕(1~2人前)

スパゲッティ 250g
*2.2ミリのものが絶対にお勧めだ。デュラムセモリナに加えて強力粉が配合されており、モチモチ感がある。炒めスパゲッティには最適だ。
スーパーでは手に入りにくいので、私は通販で取り寄せている。

[具材]

・魚肉ソーセージ 1本
*普通のソーセージやハムなど何でもよいが、ここでは「和風ジャンク」ということであえて魚肉を。安いしね。

・ニンニク 1片

・野菜  合計約300グラム
*何でもよい。定番のタマネギ、ピーマン、ニンジン、キノコ、キャベツなどの他、変わったところではナス、キュウリ、ゴーヤ、モロヘイヤなどそのときにあるものを私は入れている。だいじなのは、じっくり炒めること。

[調味料等]

・サラダ・オイル  大さじ1
・鷹の爪  1本
・塩・コショウ  適宜
・だしの素  小さじ1/
・塩昆布  10グラムくらい
・ゆかり  小さじ1/
・干しエビ  10グラムくらい
(桜エビなら最高だが、高いので小エビ(オキアミ)でもとりあえず可)
・バター  適宜
・しょう油  大さじ1/2くらい
<トッピング>
・白ゴマ  適宜
・刻み海苔  適宜

〔作り方〕

1 ニンニクは千切りまたはみじん切り、鷹の爪は輪切り、その他の具材はそれぞれ適当な大きさに切っておく。

2 お湯を沸かして麺を茹でる
*茹でるお湯は麺の10倍と言われている。なので、ここでは、2500ccのお湯で茹でる。
*茹で時間は2.2ミリの麺の場合、麺を入れて再沸騰してから13分。製品によってはもっと長い時間を指定しているものもあるが、経験によるとそれらも13分で十分だ。

3 麺を茹で始めると同時に、フライパンを火にかけ温める。
温まったら、サラダ・オイル大さじ1を入れて鷹の爪と具材を炒め始める。麺が茹で上がるまで並行して約10分間、弱火でじっくり炒め続ける。 
*火が通りやすいものは、途中から入れるが全体的になるべく長めに炒めるようにする。
*長く炒めていると素材の歯応えは失われるが、旨みが出て、その旨さが麺と絡んで一体となる。

4 茹で上がりの時間が近づいたら、具材に塩、コショウ、だしの素、塩昆布、ゆかり、干しエビを加える。


5 茹で上がった麺をザルに取り、具材を炒めているフライパンに投入。しょう油とバターを加えて、麺と具材をよく混ぜ合わせながら2~3分炒める。しょう油が少し焦げるくらいにする。
  最後に味を確認して必要があれば調整して出来上がり

  お皿に盛って白ゴマと刻み海苔をたっぷりかけていただく。

昆布の旨みとシソの風味とエビの香ばしさが、しょう油の焦げた香りに包まれてたまらない。さっぱりだけどこってり(?)で奥深い味のジャンク系スパの出来上がりだ。

*アクセントに加える和風食材としては、他に明太子とか梅肉とかちりめんじゃこなども考えられる。いずれも味や食感に個性があるので、取り合わせがやや難しい。単独で使った方が無難だ。というわけで今回は、一応お休みということにした。各自、ご検討を。


〔追記〕

このレシピを公開した後、念のためジャポネの味と比較してみようと銀座まで行って食べてきた。食べたのは、「ジャリコ」の大盛。しょう油味で、具材としてエビ、肉、トマト、小松菜、タマネギなどが入っている炒めスパだ。
このお店の調理はかなり大雑把な感じだから、味の出来不出来の幅がかなり大きいことは前から知っていた。しかし、この日はどうやらいちばん出来の悪い日に当たってしまったようだ。麺はやわやわで、味はしょっぱ過ぎ。少なくとも今までここまでのことはなかった。
結論。私のレシピのとおり作った方が、よっぽど美味しいよ。



〔関連記事〕

2013年9月4日水曜日

「至高」のナポリタンのレシピ


ネット上で見つけたナポリタンを美味しくするための数々の知恵。それらを総結集したのがこの「至高」のナポリタンのレシピだ。
このレシピに至る経緯を<前説>として書いておいたが、能書きはいいから早く作って食べたいという方は、スキップして後半のレシピへ直行して下さい。


<前説① これは「懐かしい味」のナポリタンではない>

この頃の私の昼食はずっとナポリタン。マイ・ブームなのだ。
私は炒めスパゲッティが食べたくて極太のスパゲッティを通販で取り寄せている。スーパーではなかなか手に入りにくい太さ2.2ミリのもの。これを業務用の4キロ袋で注文している。これで作るナポリタンはとても美味しい。

ナポリタンと言えば、茹でたスパゲッティを具材と一緒にケチャップで炒めるというシンプルこの上ない料理のはず。ところがためしにネットでレシピを調べてみたら、世間の人はこの料理に驚くほどさまざまな工夫を加えているのだった。いろんなものを隠し味として入れいぇみたり、あるいはひと手間よけいにかけてみたり…。シンプルな料理だからこそとも言えるのかも。
たとえば隠し味としては、砂糖、ガムシロップ、牛乳、コンソメ、ウスター・ソース、バター、さらにカレー粉なんてのもある。ひと手間としては、麺をうどんのように柔らかく茹でるとか、反対に固めに茹でて炒めるとき蒸し焼きのようにするとか…など。

しかしよく見ると、これらの工夫は、目指している方向が大きく二つに分かれていることに気がついた。すなわち、「喫茶店で食べた懐かしい昭和の味のナポリタン」を目指している工夫と、そうではなくて「今の時点で本当に美味しいナポリタン」を目指している工夫とだ。

砂糖やガムシロップを入れるとか、あえてケチャップだけで味をつけるとか、さらにはバターの代わりになるべく安っぽいマーガリンを使ってみるなんていうのは、どれも「懐かしい味」の再現のための工夫だろう。麺を柔らかく茹でるというのも同じ。
喫茶店のナポリタンというのは要するに略式料理だ。狭い厨房で作れて、しかもケチャップで味付けするだけだから手間もかからない。そんな事情で広く普及した安直な料理だ。懐かしい味ではあるかもしれないが、そんなに美味しいはずもない。
美味しいと言う人も多いけれど、それはつまりケチャップが美味しいということじゃないのか。ちょうどマヨラーと呼ばれる人たちが、ご飯にマヨネーズをかけて美味しいと言っているのと大差ないように私には思える。

私は断然「本当に美味しいナポリタン」を目指したい。だから、その方向を目指している工夫を参考にしてみようと思った。
そこで思いついたのは、美味しいナポリタンのための数々の工夫を総結集したなら、最高に美味しい、すなわち「至高」のナポリタンが出来上がるのではないかということだ。


<前説② 「至高」への道>

ただしいくつか検討しなければならない点はある。

・まずバター。最後に仕上げに入れるという人が多いが、中には具を炒めるのに最初から使うという人もいた。いつ入れるか。まあこれは香りを生かすという点で、やはり仕上げに入れるべきでしょう。

・それから各種のソース(と名のつくもの)。ウスター・ソースを入れるという人が多いのだが、その他、中農ソース、オイスター・ソース、デミグラス・ソース、ミート・ソースなど。中には缶詰のホール・トマト(もうこれはソースではない)を入れるという人もいた。まさに何でもあり、という感じ。
私としては、コクの点でオイスター・ソースを選択することにする。

・それから仕上げに入れるという牛乳。これは「懐かしい味」の方向を目指しているのかもしれないが、確かに試してみたらマイルドでコクも出て美味しくなる。スキムミルクを入れている人もいたが、私としてはこれらに代えてちょっとふんぱつして生クリームを使うことにする。何しろ「至高」だからね。

・異色の隠し味は、カレー粉。さっそく試してみた。試してみてわかったのは、これはカレー味を付けるためではないということ。スパイスがたくさんミックスされているから、味が複雑になる。こういう使い方もあるんだな、と教えてもらった。
ただし、今回は味がややこしくなり過ぎるので、使わないことにする。

・もう一つの異色の隠し味が、ピザ用の溶けるチーズ。これを仕上げに混ぜるのだ。たしかに溶けて麺に絡んでなかなか美味しい。コッテリとして濃厚な感じになる。
ただちょっとねっとりし過ぎで、麺が糸を引いている。見た目が今ひとつだし、やや食べにくい。それに仕上げに乳製品として生クリームを入れるし、食べるときには粉チーズも振るわけだから、やはり溶けるチーズはパスということに。

・そして肝心のケチャップだ。ハインツを指定している人がけっこういるのだが、私はこだわらないことにする。ハインツの方が酸味と甘さが強いけれども、カゴメでも十分に美味しい。
ところでケチャップの入れ方には二つの派がある。すなわち麺を入れる前にケチャップを先に炒めておく派と、仕上げに入れてあまり炒めない派である。
「懐かしい味」のナポリタンはケチャップだけで味付けするからケチャップを大量に入れる。すると、ベチャベチャになってしまうので、先に炒めて水分を飛ばすのがコツだと聞いたことがある。
しかし今は他にもいろいろな味を入れるので、ケチャップの量は控えめでいい。それにケチャップ本来の味を生かすには、あまり加熱しない方がいいような気もする。というわけで、ケチャップは仕上げに加えることに決定。

・砂糖は当然入れない。ためしに入れてみたらたしかに美味しいといえば美味しいけど、砂糖の味だけになってしまう。昔はこうしてケチャップの酸味を和らげたのだろう。
野菜をじっくり炒めると旨(うま)甘くなる。その甘さとケチャップの甘さで十分だ。

・それから麺の茹で方は、「懐かしい味」のナポリタンのようなやわやわにはしない。やっぱりそれなりの歯応えがあった方が美味しいから。

さてあらためて隠し味として加えるものを整理してみる。
加えるのは、ニンニク、コンソメ、オイスター・ソース、生クリームそしてバターだ。加える分量については、実際に試してみて検討してみた。
これをレシピの形にしたのが以下である。


■■ 至高のナポリタンのレシピ ■■

〔材料〕(1~2人前)

スパゲッティ 250g
*2.2ミリのものが絶対にお勧めだ。デュラムセモリナに加えて強力粉が配合されており、モチモチ感がある。ナポリタンのような炒めスパゲッティには最適だ。
スーパーでは手に入りにくいので、私は通販で取り寄せている。

[具材]

・ベーコン 100グラムくらい(好きなだけ)
*肉分は他にソーセージやハムなど何でもよいが、「至高」というからには、やはり厚切りのベーコンだろう

・ニンニク 1片

・野菜  合計約300グラム
*この内タマネギが100グラムくらい入っていれば、あとは何でも良い。定番のピーマン、ニンジン、キノコ、キャベツなどの他、変わったところではナス、キュウリ、ゴーヤ、モロヘイヤなどそのときにあるものを私は入れている。とても美味しい。

[調味料等]

・サラダ・オイル  大さじ1
・塩・コショウ  適宜
・コンソメ  2~3グラム
・オイスター・ソース  適宜
・生クリーム  適宜
・バター  適宜
・ケチャップ  50グラム

〔作り方〕

1 ニンニクは千切りまたはみじん切り、その他の具材はそれぞれ適当な大きさに切っておく。

2 お湯を沸かして麺を茹でる
*茹でるお湯は麺の10倍と言われている。なので、ここでは、2500ccのお湯で茹でる。
*茹で時間は2.2ミリの麺の場合、麺を入れて再沸騰してから13分。製品によってはもっと長い時間を指定してあるものもあるが、経験によるとそれらも13分で十分だ。

3 麺を茹で始めると同時に、フライパンを温める。
温まったら、サラダ・オイル大さじ1を入れて具材を炒め始める。麺が茹で上がるまで並行して約10分間、弱火でじっくり炒め続ける。 
*火が通りやすいものは、途中から入れるが全体的になるべく長めに炒めるようにする。
*長く炒めていると素材の歯応えは失われるが、旨みが出て、その旨さが麺と絡んで一体となる。

4 茹で上がりの時間が近づいたら、具材に塩、コショウ、コンソメ、オイスター・ソースを加える。麺の分の味もここでつけてしまう。

5 茹で上がった麺をザルに取り、具材を炒めているフライパンに投入。具材とよく混ぜ合わせながら2~3分炒める。
仕上げにケチャップ、バター、生クリームを加えて和える。
最後に味を確認して必要があれば調整して出来上がり。

お皿に盛って粉チーズ、タバスコをたっぷりかけていただく。たしかにこれは「至高」の味だ。美味しいよ。


〔関連記事〕