あいかわらず炒めスパゲッティにこっている。
茹でた極太の麺をフライパンで炒める懐かしい味。けっして「パスタ料理」なんていうシャレたものではありません。あくまで日本だけのスパゲッティ料理。しかも、カロリーたっぷりのB級メニュー。でもこのジャンクな味がやめられないのだ。
これまでケチャップ味のナポリタン、しょう油味の和風、塩味の炒めタマネギ味と紹介してきたわけだが、今回は焼そば風の炒めスパゲッティ。作ってみると本来の中華麺の焼そばより、こちらの方が美味しいと思った。
<前説 ソースで炒めても焼きそば味にはならなかった>
これまでケチャップやしょう油などで太麺のスパゲッティを炒めてきた。何か他に炒めるのに使える美味しい調味料はないかと考えていたらいいことを思いついた。ソースで炒めるのだ。そうすればソース焼きそば味になるのではないか。これはいいことを思いついたぞと思った。
しかし、実際にソースで炒めてもあの焼そば味にはならなかったのだ。しょう油やオイスター・ソースを足したり、いろいろ調味料を加えたりと、試行錯誤をしてみても結果は今ひとつ。
そこでためしにネットで調べてみたら、何と、焼きそばスパゲッティのレシピがいっぱいあるではないか。私の思いつきと思っていたら、もっと先に思いついていた人がたくさんいたわけだ。
それらを見るとだいたいみなさんは味付けに、市販の焼そばソースを使っている。私は今まで使ったことがなかったので知らなかったが、スーパーに行くとちゃんと売っていた。
そしてこれを使って作ってみたら、当たりまえだけどちゃんと焼きそば味になった。しかもこれがかなり美味しい。
ネットで見た焼そばスパゲッティの多くは、茹で上がった麺に焼そばソースを和えるだけだ。しかし、私のは麺を焼そばソースと一緒にしっかり炒める。焼そばソースの袋の説明にも「しっかり炒めると香ばしいソースの香りが広がる」と書いてあるから、ソースを麺と一緒に炒めることで美味しさがアップしたのだと思う。
せっかくなのでさらに焼そば気分を盛り上げようと思って、焼そばにつきもののあれこれも用意した。天かすや青のりや紅ショウガなど。そうしたらなるほどたしかにさらに美味しくなった。
それならと富士宮焼そばのトッピングとして有名な「だし粉」もかけてみたくなった。「だし粉」とは、粉末状のイワシの削り節で、富士宮焼そばは、お皿に盛り付けた上からこれを香り付けにたっぷりかけて食べる。
しかしこれはイワシの削り節を作るときに出るもので、普通には手に入らない。そうしたら、スーパーで「天然だしパック」というのを見つけた。これは、カツオ、サバ、イワシ、昆布などの粉末をパックに入れたもので、ティーバックのようにしてだしをとるのに使う。このパックから中身を取り出して使うことにした。
しかしこれはイワシの削り節を作るときに出るもので、普通には手に入らない。そうしたら、スーパーで「天然だしパック」というのを見つけた。これは、カツオ、サバ、イワシ、昆布などの粉末をパックに入れたもので、ティーバックのようにしてだしをとるのに使う。このパックから中身を取り出して使うことにした。
さらにさらにもっと美味しくならないものかと、これまでの経験からいろいろの味を加えてみた。コンソメ、和風だし、オイスター・ソース、ウスター・ソース、しょう油などなど。しかし、結論としては何にも余計なことはしない方がよいことがわかった、焼そばソースにお任せして、その味を天かすや、青のりや紅ショウガやだし粉で引き立ててあげればいいのだ。結局、麺がスパゲッティなだけで、あとは限りなく焼そばに近いレシピになった。
ただちょっとだけ私なりの工夫をした。天かすとだし粉はトッピングとしてではなく、茹であがった麺を炒める直前にフライパンに入れて麺やソースと一緒に和えた。この方が味がなじんでより美味しいと思う。
それからトッピングとしてマヨネーズをかけるかどうかはお好みだ。私は味的にはかけたいのだが、そうすると全体がべちゃっとした感じになってしまうので、かけないことにしている。
香ばしい焼そばソースの味と香りが、中華麺よりも歯応えのしっかりしたモチモチの極太麺に絡んで大満足の一品となった。上にも書いたが、私としては本来の焼そばよりこちらの方が美味しいと思う。
それに中華麺の蒸し麺は買い置きしておくと賞味期限を気にしなければ成らない。しかしスパゲッティの乾麺なら、常時ストックしておけるので、いつでも気が向いた時に手軽に作れるのもいい。
ちなみに、沖縄にはスパゲッティを炒めた焼そばを出す店が実際に何軒もあるのだそうだ。やっぱり先に思いついていた人がいるのだなあ。
■■ 焼そばスパゲッティのレシピ ■■
〔材料〕(1~2人前)
スパゲッティ 250g
*2.2ミリのものが絶対におすすめだ。デュラムセモリナに加えて強力粉が配合されており、モチモチ感がある。炒めスパゲッティには最適だ。
スーパーでは手に入りにくいので、私は通販で取り寄せている。
[具材]
・魚肉ソーセージ 1本
*豚肉や普通のソーセージやハムなど何でもよいが、ここジャンクの王道ということで魚肉ソーセージを。安いしね。
・ニンニク 1片
・野菜 合計約300グラム
*何でもよい。定番のキャベツ、モヤシなどの他、タマネギ、ピーマン、ニンジン、キノコなど何でも可。
[調味料等]
・サラダ・オイル 大さじ1
・塩・コショウ 適宜
・焼そばソース 70~80グラム
*市販のもの
・天かす 約40グラム
・だし粉 約10グラム
*富士宮焼そばのトッピングとして有名。イワシの削り節の粉末のこと。でも入手困難。
スーパーでカツオ、サバ、イワシ、昆布などの粉末を入れた「天然だしパック」というのをみつけたので、ここではパックからこの中身を出して使っている。
<トッピング>
・青海苔 適宜
・白ゴマ 適宜
・マヨネーズ お好みで
〔作り方〕
1 具材を切る。野菜と魚肉ソーセージは適当な大きさ、ニンニクは千切りか、みじん切りにする。
2 お湯を沸かして麺を茹でる
*茹でるお湯は麺の10倍と言われている。なので、ここでは、2500ccのお湯で茹でる。
*茹で時間は2.2ミリの麺の場合、麺を入れてから13分。製品によってはもっと長い時間を指定しているものもあるが、経験によるとそれらも13分で十分だ。
3 麺を茹で始めたら、フライパンを火にかけあたためてから、サラダ・オイル大さじ1を入れて具材を炒める。
4 茹で上がりの時間が近づいたら(1~2分前)、フライパンに天かすとだし粉を加えて炒めた具材とざっと混ぜる。
そして、塩コショウ適宜と焼きそばソース少しで、具材に軽く味をつけておく。
5 茹で上がった麺をザルに取り、フライパンに投入。焼そばソースの残りも加えて麺と具材を混ぜ合わせながら2~3分よく炒める。
最後に味を確認して必要があれば調整する。
6 お皿に盛って、青のりと白ゴマをふりかけ、お好みでマヨネーズをかけて完成。
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